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消息
「消息〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
消息の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
な軽薄児に読まれるのは、一生の恥辱だという文句を入れた。その後|杳《よう》として
消息を聞かないが、彼はまだ今まで、読本の稿を起しているだろうか。そうしてそれがい....
「一夕話」より 著者:芥川竜之介
げりゅう》とかの仮名《かな》も上手だという。それも皆若槻のおかげなんだ。そういう
消息を知っている僕は、君たちさえ笑止《しょうし》に思う以上、呆《あき》れ返らざる....
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
申すことでございます。この方などは若殿様とも、詩文の御交りの深かった御一人で、御
消息などをなさる時は、若殿様を楽天《らくてん》に、御自分を東坡《とうば》に比して....
「河童」より 著者:芥川竜之介
ラ、釈迦《しゃか》、デモステネス、ダンテ、千《せん》の利休《りきゅう》等の心霊の
消息を質問したり。しかれどもトック君は不幸にも詳細に答うることをなさず、かえって....
「或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
探って、五畿内《ごきない》から東海道をほとんど隈《くま》なく遍歴した。が、兵衛の
消息は、杳《よう》として再び聞えなかった。
寛文《かんぶん》九年の秋、一行は落....
「奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
い? 嚊とも近々別れる筈だよ。」
牧野の口調《くちょう》や顔色では、この意外な
消息《しょうそく》も、満更冗談とは思われなかった。
「あんまり罪な事をするのは御....
「子供の病気」より 著者:芥川竜之介
多加志《たかし》はやっと死なずにすんだ。自分は彼の小康を得た時、入院前後の
消息を小品《しょうひん》にしたいと思ったことがある。けれどもうっかりそう云うもの....
「或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
が、障子にさしている日影も忘れたように、あるいは書見に耽《ふけ》ったり、あるいは
消息を認《したた》めたりしている。その六人が六人とも、五十歳以上の老人ばかり揃っ....
「お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
が、未《いまだ》に一部は約束だけで、事実上お流れになっているらしい。――そう云う
消息《しょうそく》に通じている洋一は、わざと長火鉢には遠い所に、黙然《もくねん》....
「西郷隆盛」より 著者:芥川竜之介
。ウオルタア・ラレエが一旦起した世界史の稿を廃した話なぞは、よくこの間《かん》の
消息を語っている。あれは君も知っているでしょう。実際我々には目前の事さえわからな....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
水や寒気などにも肉体的享楽の存することは寒中水泳の示すところである。なおこの間の
消息を疑うものはマソヒズムの場合を考えるが好い。あの呪《のろ》うべきマソヒズムは....
「さまよえる猶太人」より 著者:芥川竜之介
》へ行って、ついに踪跡《そうせき》がわからなくなってしまった。爾来、今日まで彼の
消息は、杳《よう》としてわからない。
「さまよえる猶太人」とは如何なるものか、彼....
「「菊池寛全集」の序」より 著者:芥川竜之介
芸術家ではない。たとえば彼が世に出た以来、テエマ小説の語が起った如きは、この間の
消息を語るものである。こう云う傾向の存する限り、絵画から伝説を駆逐したように、文....
「狂女」より 著者:秋田滋
行きがた知れずになった女のことが、僕のあたまに附きまとって離れなかった。何らかの
消息を得ようとして、普魯西の官憲に対していろいろ運動もしてみた。そんなことをした....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
行のような生活をしていたので、彼はまた歩く新聞のようなものでもあり、あちこちの噂
消息をあつめて家から家へと持ちあるいた。だから、彼が来ることはいつでも歓迎された....