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「消火〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

消火の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
河童」より 著者:芥川竜之介
。」 「いえ、こちらへ上がったのは水道の鉄管を抜けてきたのです。それからちょっと消火栓《しょうかせん》をあけて……」 「消火栓をあけて?」 「旦那《だんな》はお....
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
もっと》もその情熱なるものはパラソルに対する情熱でも差支えない。 世間智消火は放火ほど容易ではない。こう言う世間智の代表的所有者は確かに「ベル・アミ」の....
地球発狂事件」より 著者:海野十三
船腹の一部へ突進して溶接器で穴を穿《うが》ち、たちまち噴き出す火焔と闘って懸命の消火作業を続け、ようやく火焔を内部へ追いやると共に、防火服の冒険記者が船体の中へ....
朱日記」より 著者:泉鏡花
十一時が読本の課目なんだ。 な、源助。 授業に掛って、読出した処が、怪訝い。消火器の説明がしてある、火事に対する種々の設備のな。しかしもうそれさえ気にならず....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
ら、燃えあがる建物めがけて、驀進していった。二人の消防手は、いつの間にか、舗道の消火栓の前で、力をあわせて、重い鉄蓋をあけようと試みていた。 郊外へ遁げようと....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
夷弾の海の中におかれたため、大奮闘し、焼夷弾の処置や、火災を起こしかけた墓茶屋の消火に従事し、それより急を防護本部に知らせるなど大活躍した。仲々の殊勲であり、又....
厳島合戦」より 著者:菊池寛
放って、弥山道の大聖院に引あげた。吉川勢は、其の火が厳島神社にうつる事を恐れて、消火に努めている間に、晴賢は勇将三浦等に守られて、大元浦に落ちのびた。大元浦は、....
灰燼十万巻」より 著者:内田魯庵
煤だらけな顔をした耄碌頭巾の好い若い衆が気が抜けたように茫然立っていた。刺子姿の消火夫が忙がしそうに雑沓を縫って往ったり来たりしていた。 泥塗れのビショ濡れに....
三十年後の世界」より 著者:海野十三
が大きく鳴りだした。 「火災が起った。中部倉庫だ。必要配置員を残して、全員は中部消火区へ集まれ」 さあ、たいへんだ。 宇宙をとんでいる間に火災を起したくらい....
怪星ガン」より 著者:海野十三
「いまから五分まえに、後部倉庫からとつぜん火をふきだしたそうです。原因は不明。消火につとめたが、次々に爆発が起こって――燃料や火薬に火がうつって誘爆が起こって....
人造人間エフ氏」より 著者:海野十三
わぎたてる。船内では、船火事をはやく消さないと、船が沈むかもしれないというので、消火にかかっている船員たちの顔には、必死のいろがうかんでいる。 「おい、船底の荷....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
も一度に燃えあがったのだ。そのため上甲板は大騒ぎとなった。 警鐘が乱打される。消火班は、日本の飛行機が焼夷弾を落したのかと勘ちがいして、かけつける。 ところ....
月世界跋渉記」より 著者:江見水蔭
のを見ると大変な恰好だ。 新式空気自発器 各自の家によくある赤く塗った消火器のような恰好をした円筒を背にかけ、その下端に続いている一条のゴム管を左の脇....
式部小路」より 著者:泉鏡花
ったら、海の中で、大概消えてしまいそうなもんですけれど、因果と火気の強い畜生で、消火半を打たせません。 しかも何です、珍しく幾干か残して来たんですぜ。 何し....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
家路やいつらながむれど、雲より外に見る影もなし 四月九日(日曜)、曇り。午前、消火の演習あり。終日陸端を見ず、また船舶に会せず。晩来、天ようやくはれ、星文を見....