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涌く
「涌く〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
涌くの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「闖入者」より 著者:大阪圭吉
と、この窓に恰度こんな風に現れていた影富士を見て、直に方位上の錯覚を起し、感興の
涌くままに、本物の富士のつもりで、この薄紫の神秘的な影富士を素速く写生しはじめる....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
引き留めたのだ。
お前達、優しい天の歌よ、好いから響き渡ってくれい。
ああ。涙が
涌く。下界は己を取り戻した。
歌う徒弟の群
埋められたまひぬる、
生きて....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
から南へ、逆流して南から東へ、世界中の煙突と云う煙突をこゝに集めて煤煙の限りなく
涌く様に、眼を驚かす雲の大行軍、音響を聞かぬが不思議である。
彼等は驚異の眼を....
「二十歳のエチュード」より 著者:原口統三
にならねばならぬ。 勝利の感情を受け入れてはならない。また、弱気の蛆《うじ》が
涌く。 *9 僕は身をもって弱気にぶつかった。僕の周囲には、昔ながら....
「遠野物語」より 著者:柳田国男
だい 一 八つ棟ぢくりにひわだぶきの、上におひたるから松 一 から松のみぎり左に
涌くいぢみ、汲めども呑めどもつきひざるもの 一 あさ日さすよう日かゞやく大寺也、....