淀屋橋[語句情報] »
淀屋橋
「淀屋橋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
淀屋橋の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「土曜夫人」より 著者:織田作之助
眼にはいった。銀造は素早くそれを拾うと、 「そうだ、これさえあれば逃げられる!」
淀屋橋の方へ通り魔のように走って行きながら、娘のチマ子の顔が頭をかすめ、京都へ行....
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
感じたことは知らず、豹一は滑稽なことだが、仕事を与えられた喜びにすっかり興奮して
淀屋橋の方へ歩いて行った。編輯長の前で随分へまなことを言ったことを想えば、どうあ....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
へ行ったついでにしばらく目で米はんを訪ねて見た。米はんはお祖母さんの家を継いで、
淀屋橋の近くで靴屋をしていた。僕はちょうど二十年目で米はんと会った。 「僕誰だか....
「大阪を歩く」より 著者:直木三十五
学であるか――と、いうように、いろいろの知識を、書くのである。 例えば、私は、
淀屋橋に於て、勿論、淀屋辰五郎を書くであろうが、それからつづく、八幡の仇討は、恐....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
めると、まだうす暗い頃、大阪の八軒家に着いていた。 大阪には藩の屋敷が中ノ島の
淀屋橋の傍にあるので、一行はそこへ行った。既に知らせてあるから、長屋ながら一つの....
「夜光虫」より 著者:織田作之助
、まごまごしていたずらに時間を空費しておれば、雪子の空腹は増すばかりだと、小沢は
淀屋橋から地下鉄に乗った。 (作者はここで再び註釈をはさみたい。――即ち、偶然と....
「監獄部屋」より 著者:羽志主水
(二) 現場といっても、丸ノ内のビルジング建築場でも、大阪|
淀屋橋《よどやばし》架換《かけかえ》工事場でも、関門連絡線工事場でも無い。往年《....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
けられて、早忘れていたか……と自分であまり、ぼんやりしていることを恥じ、急いで、
淀屋橋筋を一筋に後宮の貧民窟まで歩いて帰る決心をした。 彼は
淀屋橋筋を、歩きな....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
」 「エエ詰らねえ、明日からは、少し小出しに費いこむこッた」無駄口を叩きながら、
淀屋橋の上にかかると、土佐堀一帯、お蔵屋敷の白壁も見えだして、少しは気強い思いが....
「わが町」より 著者:織田作之助
ラジオ体操も休まなかった。そして、いつものように俥をひいて出て、偶然通りかかった
淀屋橋の上から、誰やら若い男とボートに乗っている君枝の姿を見つけた。 客を乗せ....