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淡路島
「淡路島〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
淡路島の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「古事記物語」より 著者:鈴木三重吉
ていらしって、そこへ御殿をたててお住まいになりました。そして、まずいちばんさきに
淡路島をおこしらえになり、それから伊予、讃岐、阿波、土佐とつづいた四国の島と、そ....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
下を統御せり。また彼の部下ヘ ザールは、デルマが去りし後も一年 有半日本に停り、
淡路島とその対岸 地方を根城として住みしが、日本人 には害を及ぼすことなかりした....
「宇宙の迷子」より 著者:海野十三
になったんだ。ジャンガラ星の大きさは――そうだ。日本の伊豆の大島よりは大きいが、
淡路島よりは小さいくらいだ。豆粒みたいな小さい星だ。そしていまだに宇宙をふらふら....
「南地心中」より 著者:泉鏡花
さながら唐子めくのに、思わず苦笑したが、 「昨日もその話を聞きながら、兵庫の港、
淡路島、煙突の煙でない処は残らず屋根ばかりの、大阪を一目に見渡す、高津の宮の高台....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
寝たる衣の上ゆ朝月夜さやかに見れば」、「海人の釣舟浪の上ゆ見ゆ」、「舟瀬ゆ見ゆる
淡路島」等の例がある。前に出た、「御井の上より鳴きわたりゆく」の「より」のところ....
「東上記」より 著者:寺田寅彦
隣りの女に告ぐるボーイの声。さてこそとにわかに元気つきて窓を覗きたれど月なき空に
淡路島も見え分かず。再びとろ/\として覚むれば船は既に港内に入って窓外にきらめく....
「かくれんぼ」より 著者:斎藤緑雨
裏二階もう掌のうちと単騎|馳せ向いたるがさて行義よくては成りがたいがこの辺の辻占
淡路島通う千鳥の幾夜となく音ずるるにあなたのお手はと逆寄せの当坐の謎俊雄は至極御....
「海豚と河豚」より 著者:佐藤垢石
は宮島、江田島、大阪近くでは播州の家島群島中鞍掛島、太島、宇和島、加島など、また
淡路島の福良から由良へかけての荒い瀬戸、紀淡海峡などのものが本格ものとされている....
「葛飾砂子」より 著者:泉鏡花
質直意柔軟、一心欲見仏、不自惜身命、」と親仁は月下に小船を操る。 諸君が随処、
淡路島通う千鳥の恋の辻占というのを聞かるる時、七兵衛の船は石碑のある処へ懸った。....
「青春の息の痕」より 著者:倉田百三
お目にかかってうれしく思いました。 私は二十三日の夕方当地に参りました。ここは
淡路島のすぐ前に横たわっている浜辺で、眼の下を船がたくさん通ります。単調ではあり....
「蒼白い月」より 著者:徳田秋声
てあった。水がびちょびちょと、それらの小石や砂を洗っていた。青い羅衣をきたような
淡路島が、間近に見えた。 「綺麗ですね」などと桂三郎は讃美の声をたてた。 「けど....
「古事記」より 著者:太安万侶
はらいました。 ここに天皇は黒姫をお慕い遊ばされて、皇后樣に欺《いつわ》つて、
淡路島を御覽になると言われて、
淡路島においでになつて遙にお眺めになつてお歌いにな....
「舞子より須磨へ」より 著者:小川未明
火を点した蒸気船が通る。彼方にいた、赤い小さな燈火が、いつか、目の前に来ている。
淡路島の一角に建てられた燈台の白い光りが、長く波の上に映っている。船の通るたびに....
「仏法僧鳥」より 著者:斎藤茂吉
丘の上に上って、遙か向うに山が無限に重なるのを見たとき、それから其処のところから
淡路島が夢のようになって横わっているのを見たときには、高野山上をどうしても捨てが....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
えらくなるまでは帰らんぞ』。私の心は武者ぶるいするほど希望にふくらんでいた。だが
淡路島や明石を過ぎて兵庫の棧橋につくと、まず港に林立する帆柱の数にどぎもを抜かれ....