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「深宮〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

深宮の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
、琴を修業しまた乞食して梵施王の城下へ来た。王その長生王の子たるを知らず、召して深宮に入れその妙技に感じ寵愛自分の子のごとし。時に梵施王の后|摩尼珠《まにしゅ》....
源氏物語」より 著者:紫式部
氏を救おうと一所懸命になった。彼らは声を合わせて仏神に祈るのであった。 「帝王の深宮に育ちたまい、もろもろの歓楽に驕《おご》りたまいしが、絶大の愛を心に持ちたま....
三国志」より 著者:吉川英治
に出て、民土の風に親しみ、かつは武威を宮外に示したものです。おそれながら、常々、深宮にのみ御座あっては、陛下のご健康もいかがかと、臣らもひそかに案じられてなりま....
三国志」より 著者:吉川英治
守っていた。 かかるうちに、火は東華門から五鳳楼へ燃えてきたので、帝は御座所を深宮に遷され、ひたすら成行きを見まもっておられた。 そのうち城外五里の地に屯し....
三国志」より 著者:吉川英治
まったく往年の意気もどこへやら、 「成都に帰って群臣にあわせる顔もない」 と、深宮の破簾、ただこの人の傷心をつつんでいた。そのうちに、漢中で孔明に会った馬良が....
私本太平記」より 著者:吉川英治
御無態にさからったことはない」 「さまざま、世の辛酸に会われたようでも、もともと深宮のお育ち、真の世間、人間がおわかりというのではありません。英邁ではあらせられ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
ささげて来てやさしく気分を問うてくれた一女性がある。 更衣とか典侍とかよばれる深宮の女性にちがいない。いよいよ恐縮して、義貞は半ば夢心地で薬湯をおしいただいた....