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深度
「深度〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
深度の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「日本山岳景の特色」より 著者:小島烏水
の産物で、標高においては、遥かに欧洲アルプスの、湖水を凌いでいる、たとい湖の面積
深度は、浅小でも、止水の明浄なことにおいては、彼に克《か》っている、殊に槍ヶ岳山....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
域に近づいていった。やがて集団城塞の手前十キロメートルのところから潜航に移った。
深度三十メートルまで降りると、艦は水平に直った。水中レーダーは、完全に城塞の位置....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
呻りは、次第に高くなって行った。艦体が、明かに、グッと下方に傾斜したのが判った。
深度計の指針が静かに右方へ廻りだした。 「十メートル、十五メートル、……」 深....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
社会人の社会的感覚が自覚的な社会的関心にまで発展し、社会に対する誠実な省察にまで
深度を増す時、やがて立派に文学的な対象物として要求される、というわけだ。 これ....
「函館の大火について」より 著者:寺田寅彦
たために本州四国九州いずれも無事であった。ところが午後六時にはこの低気圧はさらに
深度を強めて北上し、ちょうど札幌の真西あたりの見当の日本海のまん中に来てその威力....
「海底都市」より 著者:海野十三
一番高いところです。ほら、この標柱《ひょうちゅう》をごらんなさい。『スミレ地区|
深度基点《しんどきてん》〇メートル』と書いてあるでしょう」 そういってタクマ少....
「地球要塞」より 著者:海野十三
かすかに聞える。 私たちの体は、なんの衝動《しょうどう》も感じなかったけれど、
深度計《しんどけい》の指針は、ぐんぐん右へ廻りだした。 室内の空気の臭《にお》....
「今昔ばなし抱合兵団」より 著者:海野十三
私は早速、対空本部|附の漢師長を呼びだした。そして、いつもに似合わしからぬ爆弾の
深度爆裂についてたずねたのである。 すると漢師長は、あたりを憚るような口調にな....
「地底戦車の怪人」より 著者:海野十三
なら、二人を助けてやりたいと思った。そして、なにげなく彼は、さかさまに下っている
深度計に眼をやったが、 「おやッ!」 とばかり、心の中でおどろいた。――
深度計....
「豆潜水艇の行方」より 著者:海野十三
がて、学士もまた、ぐうぐうといびきをかきはじめ、ゆめ路をたどったのでありました。
深度零 春夫少年は、ふと目がさめました。なにか大きなもの音をきいたように思いま....
「太平洋雷撃戦隊」より 著者:海野十三
大尉は何か決心を固めたものらしく、その両眼は生々と輝いてきました。 「潜航!
深度三十メートル、全速力!」 艦長は元気な声で号令をかけました。 艦はみるみ....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
は全く皮相で卑俗な通念だ。社会主義はこういう機会を利用してこそ、思想運動としての
深度・身近さ・大衆化の素地を養うのだ。この素地を俟って、社会主義の政治的出発はいくど新たにされてもいいのである。....
「颱風雑俎」より 著者:寺田寅彦
球列島にほぼ平行して進み出した。それと同時に進行速度がだんだんに大きくなり中心の
深度が増して来た。二十一日の早朝に中心が室戸岬附近に上陸する頃には颱風として可能....
「潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
ならぬ。 と、余は胸をさすりさすり水深を測ったのち、艇をふたたび沈下せしめた。
深度器を見ながら、機関部に、いま海底に着くぞという声が、唇を離れようとしたとき、....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
も刀を打ち揮い、十数人の敵を相手にして、苦しい戦いをつづけていた。
火事の光は
深度を加えて、今は地上は昼よりも明るく、地を這っている小虫をさえも、数え取ること....