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深慮遠謀
「深慮遠謀〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
深慮遠謀の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「春の盗賊」より 著者:太宰治
、すむのである。私は、あくまで、かれを客人のあつかいにしてやろうと思った。そんな
深慮遠謀もあり、私は、ことさらに猫なで声でどろぼうを招じ入れ、そうして、かれがは....
「新ハムレット」より 著者:太宰治
細工をはじめているのかも知れぬ。ゆうべの朗読劇にしたって、あれにもポローニヤスの
深慮遠謀があったのさ。そうでも無ければ、あの人は気が狂ったのだ。何か、抜け目の無....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
いうお考えですか。宜しい。一切わたくしが引き受けましょう。」 貞白は実に五百の
深慮遠謀に驚いた。五百の兄栄次郎も、姉|安の夫宗右衛門も、聖堂に学んだ男である。....
「三国志」より 著者:吉川英治
しい爪牙をあらわした。猛獣はついに飼主の手を咬んだのである。 けれど彼は元来、
深慮遠謀な計画のもとにそれをやり得るような悪人型ではない。猛獣の発作のごとく至っ....
「三国志」より 著者:吉川英治
の言葉は、玄徳を見つめたまま、熱をおびていた。 「必ずや、張※をあざむくための、
深慮遠謀あってのことと信じます。ただちに援けられたほうがよろしいと思います」と、....
「三国志」より 著者:吉川英治
見えない。彼は呂蒙へその席から使いをやって、 「このたび、荊州を得たのはみな汝の
深慮遠謀に依るものだ。汝がすがたの見えないのは淋しい。予は汝の来るまで杯をとらず....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
て彼を見直すと、伊吹以来の事々も、今日の新田義貞を加えての一会なども、すべて彼の
深慮遠謀の反映と解されぬでもない、と思った。 「おもしろい。中原の鹿は、誰が射中....