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深雪
「深雪〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
深雪の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
、夫婦の固めに雪が降るのは縁が深いとかいう事があるねえ」
富「うーん、そりゃア
深雪《みゆき》というのだ」
隅「富さん、私はいう事があるよ」
富「どう」
....
「爛」より 著者:徳田秋声
って、こわごわその部屋へ遊びに行ったことなどを、よく覚えていた。朝顔日記の川場の
深雪などをしていた役者の面影が、中でも一番印象が深かった。 「……何でも三人で行....
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
でございますか、さっき渡りましたあの川が宇治川で、あの螢の名所で、ではあの駒沢が
深雪にあいました所でございますね」 「はははは、幾はなかなか学者じゃの。――いや....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ひにて、まなくときなく降る雪の、いささかなる小やみを見合はせ、橇《かんじき》とて
深雪の上をわたるべき具を足に穿《は》き、八海山の峰つづき、牛ヶ岳の裾山を過ぎるに....
「アイヌ神謡集」より 著者:作者不詳
に自然の寵児,なんという幸福な人だちであったでしょう. 冬の陸には林野をおおう
深雪を蹴って,天地を凍らす寒気を物ともせず山又山をふみ越えて熊を狩り,夏の海には....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
―)
と、思った時、玄関で
「お母様」
と、姉娘綱手の声――すぐ、つづいて妹
深雪の、笑い声がした。八郎太は、眉一つ動かさなかった。小太郎は、すぐ起るにちがい....
「田舎医師の子」より 著者:相馬泰三
には峻酷な冬が、日ごと夜ごと暴れ狂っていた。世界はすべて、いやが上にも降り積もる
深雪の下に圧しつぶされて死んだようになっていた。 ある夜、その夜も屋外はひどい....
「朝顔日記の深雪と淀君」より 著者:上村松園
と、これは風俗からではなくて心の現われからという風に思われますが、私は朝顔日記の
深雪と淀君が好きです。内気で淑かな娘らしい
深雪と、勝気で男優りの淀君とは、女とし....
「画道と女性」より 著者:上村松園
古事を題材としたことなどもあり、大石義雄とお軽の別れの場面を描いたり、朝顔日記の
深雪を描いたり、随分いろんな時代のいろんな風俗を描いたが、ずっと顧ると徳川時代の....
「画筆に生きる五十年」より 著者:上村松園
等賞) 大正 二年 「化粧」「螢」文展第七回出品(三等賞) 同 三年 「娘
深雪」大正博出品(二等一席)「舞仕度」文展第八回出品(二等賞) 同 四年 「....
「青春の息の痕」より 著者:倉田百三
あきらめるといってやったけれど、私にはどうしてもあきらめられない、私は朝顔日記の
深雪や、袖萩のような強い恋をする。その心は兄さんにも告げない、あなただけは知って....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
。
みほとけの護りの力我れなくは
ゆき高原に我れ失せけんを
あまつ原|
深雪の山をふみこえて
妙の御法の会にも逢ひけり
万代に変らぬ雪の深山路を....
「六号室」より 著者:瀬沼夏葉
摸ども奴、墺探ども奴。』 二人が旅行を終えて帰って来たのは十一|月、町にはもう
深雪が真白に積っていた。アンドレイ、エヒミチは帰って見れば自分の位置は今はドクト....