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淳樸
「淳樸〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
淳樸の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
在る。そのまま在らせる外、為方がない。
随分今まで行き著く程考えたのです。
ただ
淳樸な下民にはそれが分かっていて、
縦え人がなんと云っても、自分の考を改めない。....
「カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
れに引きかえイワン・フョードロヴィッチとカルガーノフは完全に祝福を受けた。つまり
淳樸《じゅんぼく》な、平民らしい、ちゅっという音を立てて、修道院長の手に接吻した....
「神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
しく少なくなりゆき、濫伐のあまり、大水風害年々聞いて常事となすに至り、人民多くは
淳樸の風を失い、少数人の懐が肥ゆるほど村落は日に凋落し行くこそ無残なれ。 これ....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
劇にとどまらず善意の悲劇であることなどを感じさせます。 愛というものは、いつも
淳樸であり、若々しく善良でその意味では稚いけれども、愛によって賢しと云うこともあ....
「ヰタ・セクスアリス」より 著者:森鴎外
る。しかし※麻が二枚の舌を使うのは、その為めばかりではないらしい。彼は上役の前で
淳樸《じゅんぼく》を装うために国詞を使うのではあるまいか。僕はその頃からもうこん....