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「淵叢〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

淵叢の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
涯をアラユル方向に蹂躙し嘲弄している。のみならず今日只今、処もあろうに現代文化の淵叢であり権威である九州帝国大学のまん中の、まひるの真只中に、ほとんど仮初めに私....
私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
り立つものではない。 これは商人や職工を相手の商売でないから、ぜひ学生官吏等の淵叢地に店を開かねばならぬ。すなわち神田区本郷区などの最も多くの学生の集る場所で....
江戸芸術論」より 著者:永井荷風
俳諧を論ぜしより遽《にわか》に勃興の新機運に向へり。あたかもこの時に当り小説家の淵叢《えんそう》たりし硯友杜《けんゆうしゃ》の才人元禄文学の研究と共にまた盛んに....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
蔵院流の槍なるものは、その後愈※、武道興隆の時潮に乗って、時代の一角に、一つの大淵叢をなしているのだった。 「兵庫どのが、お見えにならぬが、胤舜が参ったこと、お....
三国志」より 著者:吉川英治
殷馗というて、よく天文に通じていた者が、群星の分野を卜して、この地かならず賢人の淵叢たらん――と予言したことは、今も土地の故老がよく覚えていることだが、要するに....
随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
これがやがて東山将軍家の鑑賞に収められ、例の「君台観左右帳記」にも見られるような淵叢を成したことは人も知る所である。当然、日本画壇の上にそれが大きな影響をもたら....