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淵底
「淵底〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
淵底の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「連環記」より 著者:幸田露伴
増賀は遂に寂心の誠意誠心に感じ、流石の増賀も増賀の方が負けて、それから遂に自分の
淵底を尽して止観の奥秘を寂心に伝えたということである。何故に泣いたか、何故に打っ....
「妾の半生涯」より 著者:福田英子
単純にして幼かりしは、あくまで浮世の浪《なみ》に弄《あそ》ばれて、深く深く不遇の
淵底《えんてい》に沈み、果ては運命の測《はか》るべからざる恨《うら》みに泣きて、....
「夕暮の窓より」より 著者:小川未明
は、時間といい、また空間という、仮定された思想のために多くの人々が、生活を誤謬の
淵底に導きつゝあることを知った。此世に時間というものはない。此の世に空間と名づけ....