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「混和〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

混和の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
琥珀のパイプ」より 著者:甲賀三郎
是本品ノ高温ニ於テ最モ強劇ノ酸化薬タル所以ナリ………………又本品ニ二倍量ノ庶糖ヲ混和シ此ノ混和物ニ強硫酸ノ一滴ヲ点ズルトキハ已ニ発火ス云々」と書かれてあった。 ....
流線間諜」より 著者:海野十三
」 「ところが、そのマッチは特別に作ったもので、燐の外に、喰べるといけない劇薬が混和されていたのだ。イヤ喰べるとは予期されなかったので劇薬が入っていたのだといっ....
田舎者」より 著者:豊島与志雄
一杯もらった。何かしら酔っ払いたい気持だった。コップの水にアブサンが牛乳のように混和してゆくのを、心地よく見つめて、その眼をずらしていくと、すぐ前に、マダムの笑....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
《ごうまん》な隠退のうちには、愛と利己心とが驚くばかりの力とやさしみとをもって相混和している。でクリストフも、父にたいするあらゆる不満をうち忘れて、父を賛美する....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
十月の霧は濃く冷やかだった。霧の中には、郊外の諸工場の悪臭と都会の重々しい息とが混和してる、パリーの嫌な匂《にお》いがこもっていた。十歩先はもう見えなかった。ガ....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
にいたって交際家で、ユダヤ人仲間によくある学識と軽佻《けいちょう》さとが不思議に混和してる人物だった。ナタン夫人のうちには、ほんとうの親切と過度の俗臭とが同じ割....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
れなかった。彼女らの性質は、無邪気と詩的な放縦《ほうしょう》とパリー的な皮肉との混和したものだった。みずから知らずに大袈裟《おおげさ》なことを口にしながら、ごく....
死刑囚最後の日」より 著者:豊島与志雄
、死刑執行人を廃し、縄を取り除こうではないか。 そういうふうにして、利己主義の混和はもっとも美しい社会的結合を変質させ不自然になす。それは白大理石のなかの黒脈....
流言蜚語」より 著者:寺田寅彦
上で投入の分量を加減しなければならない。そうして、それを投入した上で、よく溶解し混和するようにかき交ぜなければならない。考えてみるとこれはなかなか大変な仕事であ....
二都物語」より 著者:佐々木直次郎
迷信がある。 〔第五章 豺〕 ポンス 酒、砂糖、牛乳、レモン、及び香料などを混和して製した飲料。 民事高等裁判所 または単に高等裁判所、あるいは最高民事法....
鍋料理の話」より 著者:北大路魯山人
がよいと思う。たれをつくるには、すでにご承知であろうが、砂糖と醤油と酒とを適当に混和する。酒はふんだんに使うのがよろしい。かんざましでよい。アルコール分は含まれ....
西航日録」より 著者:井上円了
りという。これに加うるにチベット人は顔面にバターを塗る習慣あれば、垢とバターとが混和して、黒光を反射するに至るという。他は推して知るべきなり。チベット人のダージ....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
洋式なり。要するに、その市街、その風俗および商店は、西洋風にインドおよびシナ風を混和せるものと見て可なり。物価は一般に安きも、外国人に対しては廉ならず。市外に接....
建国の事情と万世一系の思想」より 著者:津田左右吉
失うほどなことではなく、遠い昔から一つの民族として生活して来たので、多くの民族の混和によって日本民族が形づくられたのではない。この島に来た時に、民族の違うどれだ....
納豆の茶漬け」より 著者:北大路魯山人
に、辛子を入れてよく攪拌する。この時、好みによって薬味(ねぎのみじん切り)を少量混和すると、一段と味が強くなって美味い。茶漬けであってもなくても、納豆はこうして....