混成[語句情報] »
混成
「混成〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
混成の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「号外」より 著者:国木田独歩
、さようでない。正宗ホールでなければ飲めません。 感心にうまい酒を飲ませます。
混成酒ばかり飲みます、この不愉快な東京にいなければならぬ不幸な運命のおたがいに取....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
いた。顔は、マスクで見えない。悉くの人間が、防毒マスクをしていた。軍隊と市民との
混成隊とでも云いたいものであった。 (なぜだ。なぜだッ) 東山少尉は、不思議な....
「死の快走船」より 著者:大阪圭吉
や波の泡ではない。もっと複雑な空気中の、或いは水中の埃その他無数の微粒子によって
混成されているのだ。そしてこの種の泡は、広い海面よりも、入江や、彎曲した吹き溜り....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
階級闘争の純然たる社会主義にはいることができた。 戦争が始まるとすぐ、父は後備
混成第何旅団の大隊長となって、旅順へ行った。 僕は父の軍隊を上野停車場で迎えた....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
によって異なっているから。老子みずからこれについて次のように言っている。 物有り
混成し、天地に先だって生ず。寂たり寥たり。独立して改めず。周行して殆からず。もっ....
「鶴は病みき」より 著者:岡本かの子
のは、この頃の麻川氏の部屋は、大川赫子によって殆ど領されて居る形であって最もよく
混成された麻川氏と赫子の意志が、麻川氏の部屋の意志と呼んで好いような気さえする。....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
が起って、清国がまず出兵する、日本でも出兵して、二十七年六月十二日には第五師団の
混成旅団が仁川に上陸する。こうなると、鶏林(朝鮮の異称)の風雲おだやかならずと云....
「四条畷の戦」より 著者:菊池寛
躯を提げ、和泉に出馬し、堺にある師泰に対抗して居た。亦四条隆資は、河内等の野伏の
混成隊を以て、生駒山方面の敵を牽制して居る。『太平記』は正行の奮闘は詳説するくせ....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
で引き出して新しい都の前途を祝福したと言い、おりもおりとて三、四千人からの諸藩の
混成隊が会津戦争からそこへ引き揚げて来たとの報知もある。馬籠の宿場では、毎日のよ....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
だけではなく、概念の代りに表象を動員しようとしたり、概念と表象とを一緒くたにして
混成チームを造り上げたりすることだ。科学的理論の代りに妄想の体系をでっち上げたり....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
斯科からワルソウのほうへ出かけているために、その宮内大臣、侍従、料理部員等の一大
混成旅行団の乗用として、いい車はみんな欧露方面へとられてしまった。万国寝台会社が....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
るはずの牛族のほうがよっぽど冷静だろう。何のことはない。逆上と饒舌と有頂天の一大
混成旅団が、アルカラ大街を帯のように徐々に動いて、むこうの闘牛場の入口へ吸い込ま....
「潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
師団、イゾンゾ方面より四個師団、バルカン方面より三個師団、さらに、国内で編成した
混成三個旅団を、それまでのケーブエス、ダンクル軍に合わせたのである。そして、オイ....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
、マウントジョイ自身は四千ないし五千の兵を率いてアイルランドから渡米し、お互いの
混成軍の力で、こちらの意志をイギリス政府に強制することができるだろうことを伝えよ....
「日本料理の要点」より 著者:北大路魯山人
のが少なくないために、料理する際に、盛んにいろいろな補助味を使って調味し、一種の
混成味による料理をつくることは得意のようだが、日本料理に至っては、真に優良美味な....