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混迷
「混迷〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
混迷の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「新日本の進路」より 著者:石原莞爾
体となし得た時、はじめて實現し得るものである。(二四、七、八) 全體主義に關する
混迷を明かにす 「新日本の進路」脱稿後、これに使つた「統制主義」という言葉が「....
「般若心経講義」より 著者:高神覚昇
もうに今日、一部のめざめたる人を除き、国民大衆のほとんどすべては、いまだに虚脱と
混迷の間をさまようて、あらゆる方面において、ほんとうに再出発をしていない。色即是....
「天馬」より 著者:金史良
、彼の頭を攪乱《かくらん》してしまった。それに今は朝鮮という特殊な社会が彼を益々
混迷にぶち込んだのである。一種の性格破綻から父や兄には勘当され、学業は成らず生活....
「地球要塞」より 著者:海野十三
禦手段《ぼうぎょしゅだん》を講ずるの必要に迫られたるものにして、強烈なる磁力と、
混迷せる電波とをもって巧みなる空間|迷彩《めいさい》を施し、その迷彩下において、....
「灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
れなかった。私は何か欲しいものはないかと考えた。何もなかった。夕ぐれ、私は絶望と
混迷と疲労とで家にかえった。その日から、私は死にたいという衝動的な欲望が連続して....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
あった。鶴見はそれがうれしかった。 性慾の磁気嵐、人生の球体面に拡大する黒点、
混迷と惑乱のみなもと、それもいつしか過ぎ去った。 鶴見はこういうことを夢みてい....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
究会で、かれが沈黙に終始した大きな理由であったにちがいないのである。 一一
混迷 翌日から塾生たちは、毎朝、ラジオと新聞の大きな活字によって、あらためて大....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
学び、考え、触れ、行なう――さよう行なうことによって、いよいよ純粋性に遠ざかり、
混迷の度を強めてござる! かるがゆえにあえて某は申す! 我らには唯一に純粋性の、....
「九段」より 著者:坂口安吾
る不成績であった。木村ほどの豪の者でもそうだ。塚田は名人位を失ってのち、いまだに
混迷状態から脱け出せない。碁の藤沢は九段を得てのち甚しく不成績であるし、木谷も長....
「地上」より 著者:島田清次郎
力がある。彼は煩わしい自分の根深い環境の圧迫に打ち克ち、理由なしに湧く暗い不安と
混迷とを征服しようとした。彼の前にあたらしい学校生活が待っていた。ともすれば内と....
「瘤」より 著者:犬田卯
として、彼にたよる気持――それはどう解釈したらいいのであろうか。田辺定雄はしばし
混迷の中を彷徨しなければならなかったのである。 そこで彼は「瘤のような腕力のす....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
め、物事のはっきりした識別を失い、なにが空想であり、なにが現実であるかもわからぬ
混迷に陥っていった。 彼の軍隊は、連戦連勝で、いたるところのイギリス居留民に歓....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
ような当世粧によって自らもお作りにもなったが、廷臣たちの生活に、そのように無常と
混迷とを感ぜしめる時勢相も、上皇としての院は全く別の形で受け取られたに違いない。....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
ことが、その務めであるにもかかわらず、吉田内閣積年の宿弊は、独立後の日本の政治を
混迷と彷徨の中に追い込んでおるのであります。終戦六年にして独立をかち得た国民は占....
「ベートーヴェンの生涯」より 著者:片山敏彦
年) * 神からは一切が清らかに流出する。私が幾度か情念のため悪へ
混迷したとき、悔悟と清祓を繰り返し行なうことによって私は、最初の、崇高な、清澄な....