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添状
「添状〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
添状の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
竜という僧、伊勢|詣《まいり》して、内宮辺で、蛇の角を落したるを見て、拾うたりと
添状《そえじょう》ありとて図を出す。日本に角また耳というべきものある蛇が現存する....
「湯女の魂」より 著者:泉鏡花
りました、白粉垢の着いた袷とを、小包で送って来て、あわれお雪は亡なりましたという
添状。篠田は今でも独身で居りまする。二人ともその命日は長く忘れませんと申すのであ....
「奉行と人相学」より 著者:菊池寛
よう。そちは江戸にいることがいけない。わしの知行所である越前へ送ろう。が、庄屋へ
添状をつけてやるから、百姓をいたすがよかろう。わしの知行所の村は、わしが貧乏人の....
「宝永噴火」より 著者:岡本かの子
べ桶から飲んで帰って行った。慧鶴は手紙を受取ったとき母親の手紙は肌着を届けたその
添状、橘屋のは便りの序の通り一ぺんの問候のものと合点し、母親のを半分読みさしただ....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
すぐこの下の塵間塚の前に待たせてある」
「ウム……今行くよ」
「お通を首にして、
添状付けて、先に七宝寺へ送りとどけてやろうぞ。村の者のうわさだけでも、わしらの面....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
答えた。 「上杉どのから、六波羅の御内人へ、よい伝手を計らわせ給えと、細やかなお
添状。……それをいただいておりますれば」 「ならば、おちつき先は安心だが。……し....
「べんがら炬燵」より 著者:吉川英治
談の下に預かっていた。 戸田修蔵といって、国許では秀才だといってよこした親戚の
添状どおり、頭もいいし、人品も、お磯の気に入っていた。それだけに、修蔵は早く江戸....