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「清滝〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

清滝の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
単独行」より 著者:加藤文太郎
合よりスロープ緩く楽なり。三笠山の横を通り多くの小屋を過ぐ、王滝十一時半着、途中清滝王(新)滝を見物せり、なかなか気持よきところなり、王滝村にて昼食をなし十二時....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
方の崖に落ち、中々|谷底へは届かぬ。色々の色に焦れて居る山と山との間の深い谷底を清滝川が流れて居る。川下が堰きとめられて緑礬色の水が湛え、褐色の落葉が点々として....
雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
か―― 雪之丞は、そんな予感に、心を暗くしながら、滝夜叉《たきやしゃ》の変身、清滝《きよたき》という遊女すがたになって、何本となく差した笄《こうがい》も重たげ....
白くれない」より 著者:夢野久作
ところで在ったかい。いい処が……」 「ヘエ。それがで御座います。このズット向うの清滝ってえ処でげす」 「清滝……五里ばかりの山奥だな」 「ヘエ。市内よりも十度以....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
れよ 君の契《ちぎ》りは深かれよ 忍踊りを一踊り 君様に、ここに一つのたとえあり清滝川も濁りそろ なにとて君様つれなさよ 忍踊りを一踊り 君様を、思いかけたる庭....
日本文化私観」より 著者:坂口安吾
ありと覚えている。そうして、毎日|竹藪に雪の降る日々、嵯峨や嵐山の寺々をめぐり、清滝の奥や小倉山の墓地の奥まで当もなく踏みめぐったが、天龍寺も大覚寺も何か空虚な....
投手殺人事件」より 著者:坂口安吾
いてるんだ。大鹿が、嵐山の終点で下車するという噂があるんだ」 「あそこから、又、清滝行の電車だってあるじゃないの」 「なんでも、いゝや。意地で探してみせるから。....
九条武子」より 著者:長谷川時雨
さくら花散りにちるかな思ひ出もいや積みまさる大谷《おおたに》の山 まぼろしやかの清滝《きよたき》に手をひたし夏をたのしむふるさとの人 やうやくに書きおへし文いま....
私本太平記」より 著者:吉川英治
だ午である。何が起って、今日の野駈けを途中から引返したのか。 いつものごとく、清滝から衣笠へかけて鷹をこころみに出たのであった。ところが留守の法印から容易なら....