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清潔
「清潔〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
清潔の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河童」より 著者:芥川竜之介
らくは我々人間の皮膚の匂《にお》いに閉口しました。我々人間に比べれば、河童は実に
清潔なものです。のみならず我々人間の頭は河童ばかり見ていた僕にはいかにも気味の悪....
「或る女」より 著者:有島武郎
するのは一々葉子の目を快く刺激した。思ったより住まい勝手のいい家と、はきはきした
清潔ずきな女中とを得た事がまず葉子の寝起きの心持ちをすがすがしくさせた。
葉子....
「星座」より 著者:有島武郎
ると、弾ね返すように断定的な答えを投げつけてよこした。たとえば、世の中にはずっと
清潔な心と自制心とを持った男がと考える暇もなく、それは嘘だ、皆んな貴様と同様なの....
「追憶」より 著者:芥川竜之介
という寒村に泊まり、一等三十五銭という宿賃を払ったのを覚えている。しかしその宿は
清潔でもあり、食事も玉子焼などを添えてあった。 たぶんまだ残雪の深い赤城山へ登....
「眉かくしの霊」より 著者:泉鏡花
度めで。……今朝三階の座敷を、ここへ取り替えない前に、ちと遠いが、手水を取るのに
清潔だからと女中が案内をするから、この離座敷に近い洗面所に来ると、三カ所、水道口....
「去年」より 著者:伊藤左千夫
ではあるまいか。少しく我田引水に近いが僕の去年の境遇では、僕がどこまでも精神上の
清潔を保持するならば、僕の一家は離散するのほかはなかったし罪悪と知って罪悪を犯し....
「みさごの鮨」より 著者:泉鏡花
だ。――虫だが、書物ばかり食っている、しみのような虫だから、失礼ながら君よりは、
清潔だよ。それさえ……それでさえ、聞けよ。――心中の相談をしている時に、おやじが....
「白い下地」より 著者:泉鏡花
袋を穿いて居るものが多い。敢えて新しいのを買えとはいわぬ。せつせつ洗えば、それで
清潔になるのである。 或る料理屋の女将が、小間物屋がばらふの櫛を売りに来た時、....
「唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
あり、と記した大な字が、鼾をかいていそうに見えた。 この店の女房が、東京ものは
清潔ずきだからと、気を利かして、正札のついた真新しい湯沸を達引いてくれた心意気に....
「幸福のうわおいぐつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
らだです。 さて申し上げたとおり、夜番のからだは病院へはこばれました。そうして
清潔室に入れられました。死体をきよめるについて、もちろん第一にすることは、うわお....
「茶の湯の手帳」より 著者:伊藤左千夫
ていない族に、茶の端くれなりと出来るものじゃない、客観的にも主観的にも、一に曰く
清潔二に曰く整理三に曰く調和四に曰く趣味此四つを経とし食事を緯とせる詩的動作、即....
「ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
な天狗だね。」 「お聞きなさいよ。何とかウイスキイてんでしょう。壜をさ、――余り
清潔じゃあない手巾に載せたまんまで、……仰向いてその鼻が、鼻が、ほほほ。」 「鼻....
「大切な雰囲気」より 著者:石井柏亭
てかけてあるのと同じ角度に於て太陽に向って居る」と云い、又尖端的な世界にあっては
清潔第一、垢が禁物であることを論じては「それは手術室の如く埃と黴菌を絶滅し、エナ....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
もしくは半年に一回浴湯するのみ。衣服を洗濯すると身体を洗濯するとは、いずれが最も
清潔なるや。 ニューヨーク府中の寺院(ヤソ教会堂)、その主なるものおよそ五百棟....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
います。 政治のあり方を正しくする基本はまず政府みずから憲法を守って、きれいな
清潔な政治を行なうことであります。そして青少年には希望のある生活を、働きたいもの....