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「清香〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

清香の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
竜舌蘭」より 著者:寺田寅彦
」と絵をのぞく。髪の油がにおう。二人でだまって無心にこの絵を見ていたらだれかが「清香さん」とあっちのほうで呼ぶ。芸者はだまって立って部屋を出て行った。 俊ちゃ....
明治美人伝」より 著者:長谷川時雨
り外はなかった。 ここに燦《さん》として輝くのは、旭日《あさひ》に映る白菊の、清香|芳《かん》ばしき明治大帝の皇后宮、美子《はるこ》陛下のあれせられたことであ....
源氏物語」より 著者:紫式部
はこの人が通ればもとの香が隠れてなつかしい香に変わるのであった。こんなに不思議な清香の備わった人である点を兵部卿の宮は他のことよりもうらやましく思召して、競争心....
高尾ざんげ」より 著者:豊島与志雄
ました。 「お願いがあるんですけど……。」 永井さんは顔をつき出しました。 「清香さんをかけて下さらない。お義理を返したいのよ。」 きょとんとしてる永井さん....
食道楽」より 著者:村井弦斎
界にある心地《ここち》して忽《たちま》ち人間|塵俗《じんぞく》の気を忘る。彩花|清香《せいこう》眉目《びもく》に映じ珍膳《ちんぜん》瑶盤《ようばん》口舌を悦《よ....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
の美しさは、その紅は黄は紫は、全く何に譬えよう。たしかにそれらは高山植物の気品と清香とを充ち満たしていた。 ああ、光がのぼる、のぼる。 ああ、また、なだれる....