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「済世〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

済世の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
近時政論考」より 著者:陸羯南
政については国権の拡張を後にして通商的交際を要務としたり、けだし破壊と戦乱とは経済世界においてもっとも悪事とするところなればなり。 自由論派はその論拠をつねに....
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
長の勧請もだし難く、文永十一年この一廓に大法華の教旗をひるがえしてこのかた、弘法済世の法燈連綿としてここに四百年、教権の広大もさることながら、江戸宗家を初め紀、....
読書法」より 著者:戸坂潤
コンツェルンの通論として多分最も便利なものだろうと思われる。 モスコウの世界経済世界政治研究所の監修になるもので、外国人の書いた日本研究だからあまり役には立つ....
雪の宿り」より 著者:神西清
まる賢哲保身だ。それを粉飾せんが為の高踏廻避と、それを糊塗せんが為の詩禅一致だ。済世の気魄など薬にしたくもない。俺は夢厳和尚の痛罵を思いだす。『五山ノ称ハ古ニ無....
戯作者」より 著者:国枝史郎
り俺の道を行こう。仁義礼智……教訓……指導……俺は道徳で押して行こう。俺の目的は済世救民だ!」 彼は足早に歩き出した。何の不安も無さそうである。 その翌日の....
中元祝酒の記」より 著者:福沢諭吉
、秋夜月光に講究すること、旧日に異なることなきを得て、修心開知の道を楽しみ、私に済世《さいせい》の一斑を達するは、あにまた天与の自由を得るものといわざるべけんや....
三国志」より 著者:吉川英治
存じないのは当然です」 「その人と、ご辺との縁故は」 「年来の道友です」 「経綸済世の才、ご辺みずから、その人と比しては?」 「拙者ごときの類ではありません。―....
私本太平記」より 著者:吉川英治
のだ。正成とは戦いたくない。むしろ味方に求めたい。他日を待っても彼とは共に天下|済世のはかりもじっくりはなしてみたい。 だから避けたのだった。尊氏は、正成宛て....