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減じる
「減じる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
減じるの前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
するとも云うことが出来よう。従って之はそれだけ一応、戦場的な意味での政治的特色を
減じる事になる。啓蒙はオルガニザチヨンやアジテーションにも増して、多数大衆を対象....
「比較言語学における統計的研究法の可能性について」より 著者:寺田寅彦
分子が放射物質のように自然崩壊をするものとすれば、この数はtについて指数函数的に
減じるので Ne-λtW(r)dr であるとすべきであろう。さすれば距離rにおけ....
「平塚・山川・山田三女史に答う」より 著者:与謝野晶子
を挙げているといいます。 世間にはまた妻や母が屋外の職業に就くと、家庭の情味を
減じるという反対説があります。我国の現在の程度の職業婦人|殊に有夫有子の女教師た....
「源氏物語」より 著者:紫式部
い合ったほうの人の姿態にはどんなに悪い顔だちであるにもせよ、それによって男の恋の
減じるものでないよさがあった。一方は何の深味もなく、自身の若い容貌《ようぼう》に....
「源氏物語」より 著者:紫式部
をしたが、もう太后の御|機嫌《きげん》は直りもせず、源氏に対する憎悪《ぞうお》の
減じることもなかった。皇太后である自分もいっしょに住んでいる邸内に来て不謹慎きわ....
「学生と教養」より 著者:倉田百三
だ。すなわち、「何々からの自由でなく、規定の一つ多い積極的自由である。規定が一つ
減じることは因果律が許さないが、一つ増加することは差支えない。しからばかかる規定....
「病牀苦語」より 著者:正岡子規
いうわけではない。少し苦痛があるとどうか早く死にたいと思うけれど、その苦痛が少し
減じると最早死にたくも何にもない。大概覚悟はして居るけれど、それでも平和な時間が....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
身を腸とともに抜出しては黄身のない玉子を食べるようなものだから味も滋養分もよほど
減じる。この黄身を抜かないように料理するのが一つの技倆で、そこで雛の足を双方から....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
が家でクリームやバターを製して毎日一升も二升も使うようになれば牛乳の代価もズット
減じるでしょう。牛乳の良否《よしあし》と代価の高下《こうげ》は国家問題です。もし....
「三国志」より 著者:吉川英治
むかし孫※涓を計って大勝を得たということを聞いていますが、いま丞相は反対に、兵を
減じるたびに、竈の数をふやしておけと仰せあるのは、いかなるお考えですか」 「孫※....