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減す
「減す〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
減すの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「星座」より 著者:有島武郎
一日延ばしに延ばさせていた。始めの間こそは新井田氏もより進んだ発見が工作費用を節
減するものと感じて根気よくその成就を待っているようだったが、計算の仕事がいつまで....
「時代閉塞の現状」より 著者:石川啄木
ても三人か五人の中学卒業者がいる。そうして彼らの事業は、じつに、父兄の財産を食い
減すこととむだ話をすることだけである。 我々青年を囲繞《いぎょう》する空気は、....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
合成されるようなことはなくて、ラザフォードの測定した速度、すなわち、一〇億年で半
減するような割合で崩壊してゆく。ラザフォードは、これから、一グラムのウラニウムか....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
ぜられた。ただに内服薬として服用せられたのみならず、しばしばリューマチの痛みを軽
減するために、煉薬として外用薬にも用いられた。道教徒は、不死の霊薬の重要な成分た....
「姉川合戦」より 著者:菊池寛
で、前方を見る邪魔にならぬよう窓をつけてあったと云う。それは、嘘だろうが、重量を
減すため、ところどころ窓があったかも知れぬ。が一説に五尺三寸と云うから、其の方が....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
違ない。牧師も亦積極的に彼を庇護する積りはなくても、云わずにすめば支倉の迷惑は軽
減すると考えていたに相違ない。 けれども結局云わねばならなくなったから、彼の一....
「文明国には必ず智識ある高等遊民あり」より 著者:内田魯庵
、国が文明に進むに伴れて教育の進歩した結果、当然来ることで、それを恐れて教育を加
減するが如きは可笑い話である。一国の文明に於て国民の智識は平等を欲するが、其の平....
「愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
え方もあることを付加するだけの用意を持っていさえしたならば、免るる、少なくとも半
減することができたのである。そしておそらく私のみでなく、ほとんどすべての青年が同....
「月世界探険記」より 著者:海野十三
だ。連れてゆくのなら、食料品が足りないから、今日から皆の食物の分量を四分の一ずつ
減すより外ない」 真先に反対したのは、猿田飛行士だった。 「密航するなんて太い....
「僕の読書法」より 著者:織田作之助
ないが、しかし窮屈な姿勢で読んだり、抜き書きしたりしておれば、読書のたのしみも半
減するだろうと思われるのだ。たのしみと言ったが、僕は勉強のために読書することはす....
「人工心臓」より 著者:小酒井不木
。生理学などというものは、むしろ学説の集合体といってもよいもので、そういう学説を
減すことは、生理学を修得するものの為にもなり、ひいては人生を簡単化することが出来....
「道鏡皇胤論について」より 著者:喜田貞吉
う理由からではなく、また彼がよしや皇胤であったとしても、それが決して彼の罪悪を軽
減すべき理由とはならぬ。しかしながら野人のこの学説は既に学界に発表したものでもあ....
「いなせな縞の初鰹」より 著者:北大路魯山人
味層を有するものである。それゆえ、皮を剥ぎ、骨を去ってしまっては、魚の持ち味は半
減する。物によっては、全
減するとまでいっても過言ではなかろう。それはもとよりかつ....
「鮪の茶漬け」より 著者:北大路魯山人
って、まぐろの刺身三切れを一枚ずつ平たく並べて載せる。それに醤油を適当にかけて加
減する。大根おろしをひとつまみ、まぐろのわきに添えればなおよい。 並べたまぐろ....
「俗臭」より 著者:織田作之助
、「ヒッツキ」というのがある。線が全然切れてしまわず、片一方外れているだけで、加
減すると、巧く、外れた場所にヒッツクのである。灯をいれると熱で密着し、少くとも四....