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「減り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

減りの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:芥川竜之介
っていた。けれども僕の腕時計はもう一時十分前だった。 僕は勿論《もちろん》腹も減りはじめた。しかしそれよりもやり切れなかったのは全然火の気《け》と云うもののな....
河童」より 著者:芥川竜之介
》とした霧の中に隠れてしまうのです。そのうちに足もくたびれてくれば、腹もだんだん減りはじめる、――おまけに霧にぬれ透《とお》った登山服や毛布なども並みたいていの....
年末の一日」より 著者:芥川竜之介
りも一層混雑していた。が、庚申堂《こうしんどう》を通り過ぎると、人通りもだんだん減りはじめた。僕は受け身になりきったまま、爪先ばかり見るように風立った路を歩いて....
弓町より」より 著者:石川啄木
ろの理窟を考えだしてみても、それが、いつでも翌る日の自分を満足させなかった。蝋は減りつくした。火が消えた。幾十日の間、黒闇《くらやみ》の中に体を投げだしていたよ....
二、三羽――十二、三羽」より 著者:泉鏡花
と、胸毛の白いのばかりを残して、親雀は何処へ飛ぶのかいなくなる。数は増しもせず、減りもせず、同じく十五、六羽どまりで、そのうちには、芽が葉になり、葉が花に、花が....
」より 著者:海野十三
瞳を壁の方に向けて、待つべからざるものを待っていた。腹は減ったというよりも、もう減りすぎてしまった感じである。胃袋は梅干大に縮小していることであろう。 妻を探....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
とから始まって変になり、医師にかかった。医師がしらべてみると白血球が十分の一位に減り、赤血球は三分の二に減じていた。そのうちに毛髪がぬけ始め、背中にあったちょっ....
少年探偵長」より 著者:海野十三
ぐちゃりと気味のわるい、山びるをつかんで青くなったことはいくたびか分らない。腹は減り、のどはかわき、目は廻った。もうこのへんでへたばって声をあげようと思ったこと....
ふしぎ国探検」より 著者:海野十三
、前の(イ)の場合の曲線とをくらべてみますと、(ロ)の方がずっと、いつまでも力が減りませんね」 「ええ」 「そうでしょう。距離一メートルのところでは、どっちも同....
天守物語」より 著者:泉鏡花
やれ、甘味いぞのう。 朱の盤 (慌しく遮る)やあ、姥さん、歯を当てまい、御馳走が減りはせぬか。 舌長姥 何のいの。(ぐったりと衣紋を抜く)取る年の可恐しさ、近頃....
見えざる敵」より 著者:海野十三
がギャングの大将だと嗅ぎつけられてごらんなさい。そのときは新聞の読者は半分以下に減りますよ。これは考えなおしたがいい」 「なにを臆病なことをいいだすんだ。こんな....
脳の中の麗人」より 著者:海野十三
ございましたか。博士が今後も診察をおつづけになるのなら、わたくしの心配もたいへん減ります。ですけれど、いまお話の今後の診察の件については、わたくし、まだちっとも....
大宇宙遠征隊」より 著者:海野十三
ゆっくりおちるだろうし、身体も軽く感ずるだろう。これからもっと先へいくと、重力が減りすぎて、妙ちきりんなことが起るだろうよ。気をつけていたまえ) と、この鳥原....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
なかなか沢山でございます。近年は敬神の念が薄らぎました故か、めっきり参拝者の数が減り、又熱心さも薄らいだように感じられますが、昔は大そう真剣な方が多かったもので....
虫喰い算大会」より 著者:海野十三
“虫喰い算”大会 第十三会場 本会場から、問題の数は四つになりました。数は一つ減りましたが、問題の質は格段にむつかしくなりましたから、十分歯ごたえがあると思い....