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減刑
「減刑〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
減刑の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「光と風と夢」より 著者:中島敦
々に向って試みた。小タマセセに厳罰を与えよ、というのでは、勿論ない。マターファの
減刑を求めたのだ。人々は最早、スティヴンスンがマターフアの名を口に出すと、笑出す....
「獄中記」より 著者:大杉栄
なった三人の男がある。 一人は以前にも強盗殺人で死刑の宣告を受けて、終身懲役に
減刑されて北海道へやられている間に逃亡して、また強盗殺人で捕まって再び死刑の宣告....
「新しい潮」より 著者:宮本百合子
示されていることなのである。 侵略戦争謀議者たちにたいする判決の結果について、
減刑運動が許されている。きのうのNHKは、警視庁の役人をマイクに立たせて、
減刑運....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
目次 思想問題恐怖症 自由主義の悲劇面 転向万歳 倫理化時代
減刑運動の効果 世人の顰蹙 林檎が起した波紋 小学校校長のために 博士ダンピング....
「妾の半生涯」より 著者:福田英子
能《よ》く獄則を遵守《じゅんしゅ》して勤勉|怠《おこた》らざりし功により、数等を
減刑せられ、無事出獄して、大いに悔悟《かいご》する処あり、遂《つい》に円頂黒衣《....
「虹の橋」より 著者:久生十蘭
の東京養育院で保育されることになった。真山あさひの残刑期は二年程だが、職員会議で
減刑の申請をしているらしいから、近く仮釈放か在宅監視に移されることになるだろう。....
「艶色落語講談鑑賞」より 著者:正岡容
慈善 開演御披露 演演劇会一座 旧大悪人 無期徒刑囚特赦
減刑人 猿猴小僧事 明治噂白浪三羽烏一人 本名 市村....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
定的とみなされたが、急にそれは、死一等を減じられていた。 古典太平記によると、
減刑の理由は、こうだとされている。 相模入道高時の夢に、数千の猿が、比叡のお使....
「あの顔」より 著者:大倉燁子
のねえ、でも、あなたは金銭にかえがたい喜びがあるから、と、いつも仰しゃいますが、
減刑になったなんて聞くと私まで胸がすうっとしますわ。その人のために弁護なさるあな....
「深夜の客」より 著者:大倉燁子
は実に至れりつくせりの親切ぶりを示してくれましたので――。弁護士を頼むことから、
減刑運動から、女の子を手許に引取って立派な令嬢に仕上げてやるという約束までしてく....