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「減衰〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

減衰の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十八時の音楽浴」より 著者:海野十三
「ふふふ、どうだ分ったか。これはナ、俺が一年間かかって繊維をかためて作った振動減衰器なんだ。知っているとおり、あの音楽浴てえやつは耳から入るのはごく少くて、殆....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
に病理的な潜在物があって、それが、発生から生命の終焉に至るまで、生育もしなければ減衰もせず、常に不変な形を保っているものと云えば……」 「と云うと」 「それが特....
日常身辺の物理的諸問題」より 著者:寺田寅彦
れていないように思う。もちろんただ通り一ぺんの説明はついている。すなわち振動体の減衰するエネルギーを弓の仕事で補給する、その補給の回数と適当な位相とを振動体の振....
自然界の縞模様」より 著者:寺田寅彦
た一方で、自然界に存する実際のすべての波動はやはり「虚成分」をもっていて、これが減衰を支配し、ある意味ではまた拡散をも意味する。それで、もしや、拡散も波動も概括....
映画の世界像」より 著者:寺田寅彦
にもない。いかなる振り子の運動でも若干のエネルギーの消耗がある限りその運動は必ず減衰して行くはずである。それが時を逆転した映画の世界では反対に、静止した振り子が....
小爆発二件」より 著者:寺田寅彦
して、そのあとに「ゴー」とちょうど雷鳴の反響のような余韻が二三秒ぐらい続き次第に減衰しながら南の山すそのほうに消えて行った。大砲の音やガス容器の爆発の音などとは....
技術の哲学」より 著者:戸坂潤
練を荒廃させることを伴うのであったから、かつての技術訓練の惰性はやがて相当速かに減衰せざるを得ない。知能技術はいつか宙に浮いて了うのである。従って、現代学生層は....
震災日記より」より 著者:寺田寅彦
な、最初にも増した烈しい波が来て、二度目にびっくりさせられたが、それからは次第に減衰して長週期の波ばかりになった。 同じ食卓にいた人々は大抵最初の最大主要動で....
浅間山麓より」より 著者:寺田寅彦
飛出す前にはまた振動をはじめる。飛んで来て止まった時には最初大きく振れるが急速な減衰振動をして止めてしまう。どうもこの鳥の心の動きが尾の振動に現われるように見え....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
妨げについて トルコ領中のアジア方面において、人口に対する妨げ、及びその現在の減衰の原因を、族行家の記述から知ることは、困難ではなかろう。そしてトルコ人の生活....
ロザリオの鎖」より 著者:永井隆
にいっしょに六か月住んでみました。爆心地の残留放射能は時日の経過と共にすみやかに減衰し、二か月以後は人体の健康を損なわぬ程度になることやら、ここに来住して一か月....
日本の頭脳調べ」より 著者:戸坂潤
の加藤元一博士とその一番弟子である林髞博士も亦、生理学者だ。加藤博士はその所謂不減衰学説の実験を以てソヴィエト・ロシアを驚かせたが、それが氏を「東洋のアインシュ....