»
渟
「渟〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
渟の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
大坂である。ある人の言葉に、ほととぎすは啼いて天主台のほとりを過ぎ、五月の風は茅
渟の浦端にとどまる征衣を吹いて、兵気も三伏の暑さに倦みはてた、とある。 過ぐる....
「犬神娘」より 著者:国枝史郎
ちを取り巻き、そう叱※しておられました。 グ――ッと船は中流へ出ました。 茅
渟海の真ん中へ出ました時、ご上人様は一首の和歌をしたため、吉之助様へお目にかけま....
「武士を夷ということの考」より 著者:喜田貞吉
。天皇これを恨み思おし、これを安芸に移し給う。これまた奈良朝初期に現存せる安芸国
渟田の佐伯部の祖なりとあり。この
渟田の佐伯部の族は、その後にもすこぶる盛んなりし....
「古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
武時代の逸話なども、幾分この点について暗示を与えるかと思われる。それは和泉国の血
渟山寺に安置せられていた吉祥天女の摂像についての出来事である。信濃から来てこの山....
「春雪の出羽路の三日」より 著者:喜田貞吉
式』時代にはなお夷地に没して、いまだ一郡をなするに至らず、阿倍比羅夫遠征のころの
渟代郡のあった場所なのだ。しかるに徳川時代寛文四年郡名整理のさいに、大いにその実....