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渡り合う
「渡り合う〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
渡り合うの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「光の中に」より 著者:金史良
をもつ、傷めつけられ歪められて来た一人の少年が、舞台の上で脚を張り腕をのばして、
渡り合う赤や青の様々な光を追いながら、光の中に踊りまくる像がちらついて見えた。私....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
には幾段にも防空監視哨をこしらえてあるから、それに見つかって、香港あたりの空軍が
渡り合うだろうくらいに考え、防空訓練は実は大して身を入れてやっていなかったのであ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
、得やかて、大御所気取りしやはって、関東から攻め上りなはる十八文はん向うに廻して
渡り合うは、きれもん、この安直のほかにありゃへんがな。三ぴんはん、しっかと頼んま....
「魔像」より 著者:林不忘
まを振り立てて、そこらで根から抜いて土のついてる六尺ほどの若木を獲物《えもの》に
渡り合うのにも、その疾風迅雷的《しっぷうじんらいてき》なのにかなり悩まされたのみ....
「花模様女剣戟」より 著者:小野佐世男
、長ドスをひらめかして斬ってかかる。 「しゃらくせえ」弁天お蝶は剣をぬって素手で
渡り合う、その立廻りのあざやかさ、真っこうから切ってかかると肩をすかして泳ぐ奴、....