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渦潮
「渦潮〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
渦潮の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「婦人と文学」より 著者:宮本百合子
井和喜蔵の「女工哀史」が書かれたのであった。 深く且つひろい社会の動きと文学の
渦潮とは、次第に婦人作家の生活にも波及したのであるが、其の形には個々の婦人作家の....
「婦人作家」より 著者:宮本百合子
合子などの生活感情と文学とは硯友社文学の影響から全くときはなされたものであった。
渦潮(一九一八―一九三二年) 一九一四年八月にはじめられた第一次ヨーロッパ大戦....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
入り乱れた羽搏き」32、「分流」35、となりました。一三二枚ですね。この次のが「
渦潮」です。「
渦潮」で大正年代は終ります。このあたりから、なかなか面白くしかし書....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
一二)『白樺』前後) 六 この岸辺には(大正初期(一九一八)新興の文学) 七
渦潮 同 八 ひろい飛沫(昭和初頭(一九二七)新世代の動き) 九 あわせ鏡....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
覆もせずに快調にすべってゆく。エドガア・アラン・ポオにあの名高いメエルスツルムの
渦潮の恐ろしい記述がある。いわば海も船もあんな状態であるが、今ここに挙げる心像に....
「血曼陀羅紙帳武士」より 著者:国枝史郎
のように四方へ散った。――白刃が前後左右に閃めくのであった。数声悲鳴が起こった。
渦潮は崩れ、一勢に引いた。杭は、わずかにその位置を変えたばかりで、同じ姿勢で立っ....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
ちは、耳を抑えて俯つ伏した。――その頭のうえを越して、ぶうんと、鉄砲は船の外なる
渦潮の中へ投げ捨てられていた。 「な! なにしやがる!」 これは船頭の当然な怒....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
な焦りが湧いて来て、心はいよいよ躁がしい。
多くの場合、たいがいな者が、ここで
渦潮に巻込まれたように狼狽に墜ちて溺れるのであった。しかし武蔵は、なんの心機をつ....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
形を示し、鳴門村へ越えたふたりの虚無僧を何人も疑わなかった。かれは明け方に鳴門の
渦潮を見物する者と称して、土佐泊へ上陸ったが、そこから忽然と影をかくしていた。 ....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
実に近いであろう。末路に立ち迷った一門の男女の死の取り方や、生き抜き方や、運命の
渦潮も、決して一様なものとはいい難い。書きたい人物は多過ぎるし、舞台も大き過ぎる....