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温湿布
「温湿布〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
温湿布の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
た。彼ら特色の治療法であった。彼らの唾液は薬であった。暖かい舌で嘗め廻すことは、
温湿布に当たっていた。鏡葉之助の体には、窩人の血汐が混っていた。 窩人と獣とは....
「生と死との記録」より 著者:豊島与志雄
が気持よかった。 医員と女医と看護婦長とですっかり堯の手当が為された。胃部には
温湿布があてられた。私は医員の人から、今までの堯の病状を悉しく尋ねられた。堯はも....
「幻の彼方」より 著者:豊島与志雄
、すぐに行くとの返辞だった。 秋子はまた腹痛を訴えだした。産婆の指図で、腹部に
温湿布をし、頭に氷嚢をあててやった。痛みが去ると、彼女はまたうとうとしていた。 ....
「決闘」より 著者:神西清
わっては咳をするという、人嫌いの背の高い痩せた男だったが、これは婦人病だと言って
温湿布をすすめた。以前まだ愛のあった頃は、彼女が病気だと聞くと可哀そうにもなり心....