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測る
「測る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
測るの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「籠釣瓶」より 著者:岡本綺堂
嫌っていないものと彼は信じていた。しかしどれほどに自分を愛しているか、その寸法を
測るべき物指しを彼はもっていなかった。自分が故郷を立ち退いて、今は一種の無宿者同....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
門の訴えは何処までがほんとうで、政吉の申し立ては何処までがほんとうか、その寸法を
測る尺度《ものさし》を見つけ出すのに半七も苦しんだ。その日も確かな調べは付かない....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
お粂の判断は自然であり、お広の想像はやや不自然であるが、世のなかには普通の尺度で
測ることの出来ない不思議の多いのをかんがえると、半七はまだ容易にどちらへも勝負を....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ほとんどあらゆる科学的の研究を妨げたのである。 カルデア人が、もっと短い時間を
測るに用いたものはクレプシュドラ(Clepsydra)と名付ける水時計と、それか....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
は、なんとなく炯々たる光を放っていた。 「……寒暖計だとか湿度計だとかいう器械で
測るよりは、人間の感覚で推知する方が、本当の数値を云いあらわす……ことを御存知で....
「地中魔」より 著者:海野十三
るところを一軒一軒廻っては、携帯用地震計を据えつけて測って歩いた。 「一体、何を
測るんだい」 「おじさんの家は大丈夫だということが分るんですよ」 「なにが大丈夫....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
に伐らせれば、必ずその宝が見いだされます。洛邑にその職人が居りますが、その年頃を
測ると余ほどの老人になって居りまして、あるいはもうこの世にいないかも知れません。....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
く、このように宇宙の奥まで入りこんでいるのですから、ここではだいたんなものさしで
測る必要があります。地球のうえだけで通用するものさしで測っていたんではだめだと思....
「ふしぎ国探検」より 著者:海野十三
からだでも、木でも、マッチ箱でも、みんな横の寸法《すんぽう》と縦の寸法と高さとを
測ることができるじゃないか。つまり、ぼくたちの住んでいるこの世界は、三次元世界な....
「什器破壊業事件」より 著者:海野十三
からいいますが、僕のところでは、訪問者が入口のところに立ったとき、自動的に身長を
測ることにしています。もちろん光電管をつかえば、わけのないことです。あの入口の上....
「戦時旅行鞄」より 著者:海野十三
」 「はい、その算術は分ります」 「ところが、そのABCDEの部分品を一処にして
測ると、総重量がたった二十キロしかないんだ」 「そこがどうも分りませんなあ。一つ....
「キド効果」より 著者:海野十三
兼ねた。そこで彼は博士に熱心に乞うて、例の装置をつかって、例の犯人から興奮曲線を
測ることを許して貰いたいと頼んだ。 「じゃ、やって見給え」 博士は遂に折れて、....
「おばけずきのいわれ少々と処女作」より 著者:泉鏡花
地蔵に、かしこくも自在の力ましますし、観世音に無量無辺の福徳ましまして、その功力
測るべからずと信ずるのである。乃至一草一木の裡、あるいは鬼神力宿り、あるいは観音....
「河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
も浮出ているが手を触ると、何にもない、木理滑かなること白膏のごとし。――その理、
測るべからず。密に西洋に往来することを知って、渠を憚るものは切支丹だとささやいた....
「迷信解」より 著者:井上円了
相ほどにはなはだしからざるも、その判断があまり器械的にして、物差しをもって精神を
測るがごときありさまなるは、笑うべきの至りである。手相術は東西ともに行わるるも、....