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「測地〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

測地の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
秘密測量をやっている。日本が他日、この地方への大飛躍を試みるとき、その根底となる測地の完成が、いま彼の双肩にかかっている。つまり、外国製地図の誤謬《ごびゅう》を....
天災と国防」より 著者:寺田寅彦
今よりもより確実に予測するためには、どうしても太平洋上ならびに日本海上に若干の観測地点を必要とし、その上にまた大陸方面からオホツク海方面までも観測網を広げる必要....
青年」より 著者:森鴎外
にはいってまごついている人、そして愚痴と厭味とを言っている人、竿と紐尺とを持って測地師が土地を測るような小説や脚本を書いている人の事だから、今時分は苦虫を咬み潰....
少年探偵長」より 著者:海野十三
して、やがて地形は、わりあいにゆるやかな斜面となった。そして山姫山の頂上にある、測地用の三角点のやぐらが、夕陽を背負って、にょっきりと立っているのが見えてきた。....
技術の哲学」より 著者:戸坂潤
的な意義。 * この点に就いては数学に関しても略々同じことが云えるだろう。古くは測地学であったゲオメトリア(幾何学)を始めとして、微積分学其の他も亦、一定の技術....
日本天変地異記」より 著者:田中貢太郎
すめて、表日本の海岸に沿うて走っている世界最大の地球の亀裂線、専門家のいわゆる外測地震帯の陥没から起ったもので、元禄十六年の地震は、その地震帯の活動の結果である....
和算の社会的・芸術的特性について」より 著者:三上義夫
である。この時伊能忠敬が高橋について学ぶに至り、高橋は星学研究の必要上から伊能の測地事業を推挙し、そうしてラランデ暦書の訳解の事業も天文方の手で遂行されることと....
雪の十勝」より 著者:中谷宇吉郎
出来た。 平面樹枝状の結晶 ×13.5 段々鼓の側面 今一つこの十勝岳の観測地点は気温も全く申分ない条件をそなえているのである。冬の真中で大体最低零下十五....
地球の円い話」より 著者:中谷宇吉郎
率は勿論のこと、楕円からの偏差までも出て来るのは当然である。実際にそういう精度が測地学の方では到達されているのである。測地学といってもそのなかで色々の方法がある....