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渾融
「渾融〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
渾融の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
取れば、是非退けねばならない他の一方がある。ジェーナスの顔のようにこの二つの極は
渾融を許さず相|反いている。然し私としてはその二つの何れをも潔く捨てるに忍びない....
「画室の言葉」より 著者:藤島武二
底にあるものを絵を読む力のある人が感受し、作者のエスプリと観者のエスプリが完全に
渾融した時、芸術の久遠の生命がそこに見出されるのである。そして永久に長い感銘を伝....
「愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
に人間の原型があって、地上の男女は各々それ自身では欠けたるものであり、その両性を
渾融して、男性でもなく、女性でもなく、しかしけっして中性ではないところの一種の性....
「俳句に於ける象徴的表現」より 著者:種田山頭火
ざるを得ないのである。 広い意味新しい意味に於ての象徴主義は霊肉合致であり神人
渾融である。そして古典主義と浪漫主義(自然主義以後のそれらで『新』字を附せられて....
「古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
るに至った。それはなぜであろうか。五胡十六国の混血時代を経て、ちょうどこのころに
渾融的な気運が熟して来たためであろうか。あるいは西域やインドの美術に対する真実の....