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湖
「湖〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
湖の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「母」より 著者:芥川竜之介
、ごろりと仰向《あおむ》きに寝転《ねころ》ぶと、独り言のようにこう云った。
「蕪
湖《ウウフウ》住みをするようになったら、発句《ほっく》でも一つ始めるかな。」
....
「或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
ろう》と共に、雲州松江の城下へはいった。始めて大橋《おおはし》の上に立って、宍道
湖《しんじこ》の天に群《むらが》っている雲の峰を眺めた時、二人の心には云い合せた....
「奇遇」より 著者:芥川竜之介
江《ちょうこう》十年、観光紀游、征塵録《せいじんろく》、満洲、巴蜀《はしょく》、
湖南《こなん》、漢口《かんこう》、支那風韻記《しなふういんき》、支那――
編輯者....
「湖南の扇」より 著者:芥川竜之介
は、――黄興《こうこう》、蔡鍔《さいがく》、宋教仁《そうきょうじん》等はいずれも
湖南《こなん》に生れている。これは勿論《もちろん》曾国藩《そうこくはん》や張之洞....
「松江印象記」より 著者:芥川竜之介
になって、なめらかなガラス板のような光沢のある、どことなく LIFELIKE な
湖水の水に変わるまで、水は松江を縦横に貫流して、その光と影との限りない調和を示し....
「貉」より 著者:芥川竜之介
にすぎないではないか。
イェエツは、「ケルトの薄明《うすあか》り」の中で、ジル
湖上の子供たちが、青と白との衣《きもの》を着たプロテスタント派の少女を、昔ながら....
「素戔嗚尊」より 著者:芥川竜之介
ない梢《こずえ》へ昇って行った。……
明《あ》け方《がた》彼は彼自身を、大きな
湖の岸に見出した。
湖は曇った空の下にちょうど鉛《なまり》の板かと思うほど、波一つ....
「少年」より 著者:芥川竜之介
走っていると云うよりは跳《は》ねていると云うのかも知れない。ちょうど昔ガリラヤの
湖《みずうみ》にあらしを迎えたクリストの船にも伯仲《はくちゅう》するかと思うくら....
「誘惑」より 著者:芥川竜之介
》みを帯びた使徒たちの顔も映っている。のみならずそれ等の向うには家《いえ》だの、
湖だの、十字架だの、猥褻《わいせつ》な形をした手だの、橄欖《かんらん》の枝だの、....
「追憶」より 著者:芥川竜之介
かすかな火花に何か悲壮な心もちを感じた。 それから何年かたったのち、僕は白柳秀
湖氏の「離愁」とかいう小品集を読み、やはり歩兵の靴から出る火花を書いたものを発見....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
慢をして居られました。 漸く山を降り切ったと思うと、たちまちそこに一つの大きな
湖水が現われました。よほど深いものと見えまして、湛えた水は藍を流したように蒼味を....
「杜子春」より 著者:芥川竜之介
裏の青蛇、胆気粗なり。 三たび岳陽に入れども、人|識らず。 朗吟して、飛過す洞庭
湖。 二人を乗せた青竹は、間もなく峨眉山へ舞い下りました。 そこは深い谷に臨....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
とき虹の円形の全体をつけて訪ねて来て、デビーの略服にかえって驚かされた。 コモ
湖を過ぎてゼネバに来り、しばらくここに滞在した。 この間に、友人アボットに手紙....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
境から輝きでるようであった。なだらかな斜面がここから下って、銀箔をのばしたような
湖にとどいている。その岸には高い樹木が立ちならび、木の間がくれにハドソン河一帯の....
「県歌 信濃の国」より 著者:浅井洌
南に木曽川天竜川 これまた国の固めなり 三 木曽の谷には真木茂り 諏訪の
湖には魚多し 民のかせぎも豊かにて 五穀の実らぬ里やある しかのみな....