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湫
「湫〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
湫の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「運命」より 著者:幸田露伴
即ち北に上れば、 親藩 待つこと惟久しかりき。 天地 忽ち 大変して、 神龍 氷
湫より起る。 万方 共に忻び躍りて、 率土 元后を戴く。 吾を召して 南京に来ら....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
の御通行は四月の八日でしたから、まだこんな改革のお達しの出ない前です。あの時は大
湫泊まりで、助郷人足六百人の備えをしろと言うんでしょう。みんな雇い銭でなけりゃ出....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
戸あたりの稲作を調べに回った。翌々日も半蔵らは背戸田からはじめて、野戸の下へ出、
湫の尻中道から青の原へ回り、中新田、比丘尼寺、杁、それから町田を見分した。その時....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
。いろいろと起こって来た事情は旅をも困難にした。 二 京都から大
湫まで、半蔵らはすでに四十五里ほどの道を歩いた。大
湫は伊勢参宮または名古屋への別....
「新版 放浪記」より 著者:林芙美子
旅館がある。その旅館の横を切って、軒の出っぱった煤けた街が見えている。嵐もよいの
湫々《しゅうしゅう》とした潮風が強く吹いていて、あんなにあこがれて来た私の港の夢....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
有《も》って居た。秀吉との交渉は天正十二年頃から有ったらしい。秀吉と徳川氏との長
湫《ながくて》一戦後の和が成立して、戦は勝ったが矢張り徳川氏は秀吉に致された形に....
「深川の散歩」より 著者:永井荷風
しているので、狭苦しい道はいよいよせまくなったように思われてくる。わたくしはこの
湫路《しゅうろ》の傍《かたわら》に芭蕉庵の址《あと》は神社となって保存せられ、柾....
「三国志」より 著者:吉川英治
だ決しかねていた。 ところへ、都尉呂蒙がきて、一事件を披露した。 「それがし龍
湫の渡口を警備しておりますと、上流|江夏のほうから、一艘の舟がただよい来って、二....