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湯文字
「湯文字〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
湯文字の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「電気風呂の怪死事件」より 著者:海野十三
合せた。もしや先刻の混雑に紛れて、誰かがその女の着物を掠めたとしても、足袋一足、
湯文字一枚も残さぬという筈はなかった。 「じゃあ、下駄はどうだ?」 赤羽主任は....
「蠅男」より 著者:海野十三
き一人の女が、室内に入ってきたのを感じた。絣の着物を、短く尻はしょりをして、白い
湯文字を短くはいていた。 その女はいきなり帆村の方へやってきて、 「おいでやす....
「野狐」より 著者:田中英光
足をすべらせ、真っ逆様に、前の溝に落ちてしまった。臭い、すえた溝の中から、はでな
湯文字がみえ、暗闇には薄白くみえる、桂子の両股があらわである。才能と身体を張り、....
「雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
、大の男にお給仕をして貰って――なんて、言いながら、わざと立て膝をして、水いろの
湯文字《ゆもじ》なんぞを、ちらちらさせて見せやあがる――俺だからいいが、生ぐさい....
「足の裏」より 著者:蘭郁二郎
へ半裸体の海女が、飛込んで鮑を取って来る。という他愛もないものですが、あの真赤な
湯文字を、巧みに飜がえして、眼の前に泳ぎ寄る蒼白い水中の裸女の美は、彼景岡秀三郎....
「釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
女が、どうなることかと恐しそうに並んで、素の足を投げ出している。文字若の足からは
湯文字が溢れて、雪を欺くような肌《はだ》、象牙細工のような指、ほんのり紅をさした....