» 湯浴み

「湯浴み〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

湯浴みの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
雲霧閻魔帳」より 著者:吉川英治
といった。 雲霧は、薄っぺらな藁ぶとんへ、ごろんと、横になった。二十日も、湯浴みをしない皮膚は、臭くって、かさかさして、自分の身体みたいな気がしない。それ....
黒田如水」より 著者:吉川英治
役立っていたろう。 まず、健康な体だったが、これも近頃では自信がない。いちどの湯浴みも水拭きもしたことなく、皮膚は垢とこの冬中の寒気で松かさみたいになっている....
私本太平記」より 著者:吉川英治
た。 「経家、昨夜は夜半に驚かしてすまなんだな」 むさぼり眠って、さて醒めて、湯浴み食事などもすました翌る日。 一室には、又太郎のための上座が設えられていた....
私本太平記」より 著者:吉川英治
麹、干魚、乾し果物、さまざまな山幸が、行宮の一部の板屋廂には山と積まれた。 お湯浴みなども、久々であり、湯殿をめぐる湯けむりのうちに、妃たちの溶く化粧のものの....
私本太平記」より 著者:吉川英治
と、畏んでみせた。 高時は、起きて、大|欠伸を一ツした。すぐ湯殿へ入る。お湯浴み、お召換え、つづいて、浜座敷での御一献と、女房たちが、もう配膳にかかり出す....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
を出して二人の男が何かしているじゃありませんか」 「いかにも、庭先へ盥を出して、湯浴みを終えたところらしいが、それが何と致したのじゃ」 「一人はたしかに怪我人で....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
いや、それと同じような一節切の竹と天蓋。――これはまずい、あいにくとここにも誰か湯浴みをしているやつがある――と舌打ちをしてフト向うへ眸をこらすと、湯気にまぎら....
八寒道中」より 著者:吉川英治
さだめし仰天して、今頃はまたあたふたと、何処かへ逃げ出す支度でもしているだろう」湯浴みを終えて、すすめる酒を程よくすまし、膳を下げて貰った後、三五兵衛は炬燵に手....