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満載
「満載〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
満載の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「本州横断 癇癪徒歩旅行」より 著者:押川春浪
いて待っていると、間《ま》もなく杉田先生得意満面、一行の荷物を腕車《わんしゃ》に
満載してやって来た。聴けば、杉田先生はお年寄役だけに、三十六計の奥の手も余り穏か....
「軍用鮫」より 著者:海野十三
つ副賞として、潜水艦には三万元、駆逐艦には一万元、内火艇十元、短挺四元、上陸部隊
満載のものは倍増し、軽巡に於ては二十万元、航空母艦に……(ここで博士は大きな欠伸....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
下させることにした。 もう一つは御馳走政策で、これは地球上の珍味珍菓を潜水艇に
満載し、怪人城塞へ送りつけることだった。 こういう実行案を発表してみると、何だ....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
で飾られたこの小船にハイムダルの亡骸を収め、それに様々な高貴な鉄工品や金銀細工を
満載した。小船は、始めに来たときと同じように、目に見えぬ橈の力で矢のように大海に....
「振動魔」より 著者:海野十三
いく台も担ぎこまれ、そのあとから、一台のトラックが、丁寧な保護枠をかけた器械類を
満載して到着した。若い技師らしい一人が、職工を指揮して三日ばかりで、それ等の器械....
「爬虫館事件」より 著者:海野十三
菜、※、藁、生草、それから食パンだとか、牛乳、兎、鶏、馬肉、魚類など、トラックに
満載されてきますよ」 「なるほど」帆村は又鴨田の方へ向き直った。「莫迦げたことを....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
最も多く通行することである。なんでも多摩川のあたりから水蜜桃や梨などの果物の籠を
満載して、神田の青物市場へ送って行くので、この時刻に積荷を運び込むと、あたかも朝....
「超人間X号」より 著者:海野十三
ピーカーからひびいて来た機械人間の声。 「B8号報告。ただいま、武装警官の一隊を
満載《まんさい》したトラックが、三角岳のふもとへとどいたという情報がはいりました....
「火薬船」より 著者:海野十三
外でもない。この切迫した世界情勢の下において、香港の南方を、変な国籍の船が火薬を
満載して、うろうろしているなんて、どうもただ事ではないとおもったからである。 (....
「棺桶の花嫁」より 著者:海野十三
云った。 「じゃあ早く乗っとくれ。ぐずぐずしていると其処へ置いてゆくぜ」 と、
満載した材木の蔭から、砂埃でまっくろになった運転手の顔が覗いた。 「ええ、あたし....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
の国を去られると思うかね。もし、あしたにも北風が吹こうものなら、われわれは獲物を
満載して結氷前に帰るのだ。が、南風が吹いたら……そうさ、船員はみんな命を賭けなけ....
「取舵」より 著者:泉鏡花
と浜に出て見れば、浜の松風音ばかり。 櫓声に和して高らかに唱連れて、越中|米を
満載したる五六|艘の船は漕寄せたり。 俵の数は約二百俵、五十|石内外の米穀なれ....
「薬前薬後」より 著者:岡本綺堂
最も多く通行することである。なんでも多摩川のあたりから水蜜桃や梨などの果物の籠を
満載して、神田の青物市場へ送って行くので、この時刻に積荷を運び込むと、あたかも朝....
「四十年前」より 著者:内田魯庵
姙ませつつこの新らしい潮流に進水した春廼舎の『書生気質』はあたかも鬼ガ島の宝物を
満載して帰る桃太郎の舟のように歓迎された。これ実に新興文芸の第一声であって、天下....
「革命の研究」より 著者:大杉栄
ているのだ。民衆自身はすぐそれにいやになる。パリ・コミューンの検事や、犠牲者等の
満載された車や、断頭台などは、すぐ民衆におぞ気を立たせる。そして民衆はまた、すぐ....