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源内
「源内〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
源内の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「蘭学事始」より 著者:菊池寛
富寄碩、同藩の中川淳庵、蔵前の札差で好事の名を取った青野長兵衛、讃岐侯の浪人平賀
源内、御坊主の細井其庵、御儒者の大久保水湖などの顔が見えぬことは希だった。 そ....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
てえいや、伝馬町の囚罪人を預かっていらっしゃるやかましい役がらなんです。名は牧野
源内さま、お預かりの牢は平牢の三番べや。いま十九人という大連が三番牢にぶちこまれ....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ごとくにいいました。 「拙者の尋ねるものは、恒藤某なぞではござらぬよ。破牢罪人の
源内でござるよ」 すると、右門が莞爾《かんじ》とばかりうち笑みながらいいました....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
というような風説さえ伝えられた。しかもこの風説は、大和地方における五条の代官鈴木
源内らを攘夷の血祭りとした事実となってあらわれたのである。かねて公武合体の成功を....
「花吹雪」より 著者:太宰治
足音繁く聞ゆるは、落人にやあるらん、いざ留めん』とて、沙汰人|数多出でける中に、
源内兵衛真弘と云う者、腹巻取って打ち懸け、長刀持ちて走り出でけるが、佐殿を見奉り....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
一 天誅組がいよいよ勃発《ぼっぱつ》したのは、その年の八月のことでありました。十七日には大和《やまと》五条の代官鈴木
源内を斬って血祭りにし、その二十八日は、いよいよ総勢五百余人で同国高取の城を攻め....
「楢重雑筆」より 著者:小出楢重
わかりませんが、何しろ輸入されてから、例えば当時の銅版や、油絵の如く、江漢とか、
源内とか、いううまい人たちがこの法を生かしてくれていたら日本のガラス絵もも少し何....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
と分類がわかるめえ、早い話が君たちぁ、昔の通人|風来山人《ふうらいさんじん》平賀
源内といえば忽ちちゃきちゃきの江戸ッ子と心得るだろうが、大きに違う、君たちぁ、十....
「十一谷義三郎を語る」より 著者:豊島与志雄
かろう。こういう点になると私の理解の範囲外で、まあ強いて云えば、作品に書いた平賀
源内などに相通ずるものがあったのであろうか。 文学者間では私は十一谷君と最も親....
「十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
割に花魁にはもてようというもの! それ精力が増しますのでな。……これはこれは平賀
源内様で、ようこそお立ち寄りくださいました。が、どうして平賀様には、奥様をお貰い....
「柳営秘録かつえ蔵」より 著者:国枝史郎
十歳だ」 「それじゃア本当にご老人には、平賀先生でございますか?」 「紙鳶堂平賀
源内だ」 「へえ」とばかりに鬼小僧は床へ額をすり付けてしまった。 4 その翌日....
「茶番に寄せて」より 著者:坂口安吾
、ここに引用したような笑いの精神は、僕のとらないところである。世之助の武者振りや
源内先生の戯作には、そういうケチな魂胆がない。 一言にして僕の笑いの精神を表わ....
「おせん」より 著者:邦枝完二
ねえが、どうしておいらが、若旦那と一|緒だったのを知ってるんだ」 「ふふふ。平賀
源内の文句じゃねえが、春重の眼は、一|里先まで見透しが利くんだからの。お前が徳さ....
「曲亭馬琴」より 著者:邦枝完二
の憎い納り様が、兄さんの腹の虫にゃ、まるッきり触らなかったとなると、こいつア平賀
源内のえれきてるじゃアねえが、奇妙不思議というより外にゃ、どう考えても、考えられ....
「知々夫紀行」より 著者:幸田露伴
さまざまの事を問うに、極めて石を愛ずる癖ある叟にて、それよりそれと話の次に、平賀
源内の明和年中大滝村の奥の方なる中津川にて鉱を採りし事なども語り出でたり。鳩渓の....