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源平藤橘
「源平藤橘〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
源平藤橘の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「俊寛」より 著者:芥川竜之介
も知れぬ。おれはただ平家《へいけ》の天下は、ないに若《し》かぬと云っただけじゃ。
源平藤橘《げんぺいとうきつ》、どの天下も結局あるのはないに若《し》かぬ。この島の....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
すると、 「友さん、お前は字が読めたねえ」 「読めなくってよ、いろはにほへとから
源平藤橘《げんぺいとうきつ》、それから三字経《さんじきょう》に千字文《せんじもん....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
限ったものです、あなた様などの御身分で、めっそうもない」 「何はともあれ、島原は
源平藤橘を嫌わないところだ、金さえあれば、王侯も、乞食も、同じ扱いをする里で、追....
「中里介山の『大菩薩峠』」より 著者:三田村鳶魚
氏名を呼ぶ方は、こういう場合に、姓のほかに在名を遣うことは知らない。一方は立派に
源平藤橘の藤原で呼んで、他方も平氏であるのに殊更に在名を呼ぶのは、わけが分らない....
「白光」より 著者:井上紅梅
碗も洗ってしまったが、陳士成はまだ飯も作らない。ここの長屋を借りて住む趙錢李孫(
源平藤橘)は長いしきたりを知っていて、およそ県試験の年頭に当り、成績が発表された....
「武士を夷ということの考」より 著者:喜田貞吉
武官の設あり、貴紳・名族多くこれに任ぜられて怪しまず。しかして、鎌倉武士また多く
源平藤橘等、諸名家の族なりと称す。なんぞ彼らが武勇者なるのゆえをもって、目するに....
「「日本民族」とは何ぞや」より 著者:喜田貞吉
と信ずる。 我ら国民の大多数は、その家系について確かな伝えを有しておらぬ。その
源平藤橘を自称する系図の如きも、史家の研究を経てその確実を証明しえるものは、極め....
「炭焼長者譚」より 著者:喜田貞吉
国時代においていやしくも一城の主と呼ばれた程の地方の豪族のことごとくは、それぞれ
源平藤橘等の姓氏を名乗っていた。これらは勿論よい加減な仮托が多かったに相違ない。....
「エタ源流考」より 著者:喜田貞吉
た場合も少くはない。自分の訪問した日向の或る傀儡子部落では、村民の多数がそれぞれ
源平藤橘の立派な系図を持っておった。しかもそれらはいずれも元禄頃のもので、おそら....