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「準的〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

準的の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
国語音韻の変遷」より 著者:橋本進吉
室町末期に日本に来た宣教師の作ったもので、日本語について十分の観察をして当時の標準的音韻を葡萄牙《ポルトガル》式のローマ字綴で写したものであるから、信憑《しんぴ....
古代国語の音韻に就いて」より 著者:橋本進吉
と、違った音の数はもっと減るのであります。かように分解してみると、東京あたりの標準的発音においては二十五ぐらいの音しかないのであります。これにくらべて英語なんか....
博士問題とマードック先生と余」より 著者:夏目漱石
歴史』において明《あきら》かに窺《うかが》う事が出来る。自白すれば余はまだこの標準的《スタンダード》述作《ウォーク》を読んでいないのである。それにもかかわらず、....
海に生くる人々」より 著者:葉山嘉樹
、ベルギーにおいても、デュクペシオー氏は、書物の中で、悲惨でないと思われている標準的の労働者が、同国における囚人の営養よりも、十三サンチームだけ営養が少なかった....
絶対矛盾的自己同一」より 著者:西田幾多郎
ればならない。種が固定するといっても、いつも或範囲内では動揺的である。唯それが基準的な形を有ったということである。 動物の行為的直観的とか、概念的とかいうのは....
ジャーナリズム雑感」より 著者:寺田寅彦
であるが、しかしまたよく考えてみると、これは具体的個別から抽象され一般化された規準的事実の記述だと解釈されないこともない。 物理学の初歩の教科書を見ると、地球....
日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
単に平均するということは、実はそれだけでも既に、個別的なものの立場から平均的・水準的なものの立場を独立させることを意味している。丁度それと同じように、個々の知識....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
思います、嫁さんとしても私はやっぱり仕合わせ者ね。 お母さんは改まると普通の標準的応対になっておしまいですが、話をくつろいで私となさるときびっくりするように表....
回想録」より 著者:高村光太郎
それに油絵具で着色して無数に拵えた。彫刻自身としてはとるに足らぬものだけれど、標準的な理想的な馬の形を彫るので、後藤さんの馬を持っているとそういう馬が生れるとい....
映画雑感(Ⅶ)」より 著者:寺田寅彦
見として映ずるかもしれないが、日本人には実は少しも珍しくもなんともない、むしろ規準的な夫婦関係のスタンダードであったのではないかという気がする。もっとも事実上は....
鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
ガタという音が似ていますから、その人のようにも取れますが、これは兄の理想とする標準的な青年を写して見たのでしょう。実は「雁」よりも、「ヰタ・セクスアリス」に書い....
デモクラシーの要素」より 著者:新渡戸稲造
間に名著として認められ、独逸《ドイツ》のリーベル博士の自由論よりは寧《むし》ろ標準的著述と推されているようである。知らず知らず学校教員の癖を出し古本の談に惑わせ....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
法師全歌集』と、尾山篤二郎氏の『西行法師全歌集』(冨山房文庫)という感謝すべき標準的な良歌集が出ているのは、西行を知るためにこの上ない好都合である。その他の諸書....
線香花火」より 著者:中谷宇吉郎
ある。沢山の花火についていちいちそれ等の時間を測定して、その平均をとって、まず標準的の線香花火の火花の過程を記録する。 それで火花の実体を見るために、硝子板を....
魯迅さん」より 著者:内山完造
う独特のものだ、これは中国人だけのものだ、これは保存しなければならない、つまり標準的なものの保存ということはしょっちゅういっていた。 魯迅さんはずっと長い間寝....