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溜桶
「溜桶〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
溜桶の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「百喩経」より 著者:岡本かの子
びなかった。もう行列の先手は二人ずつ並んで榕樹の林の紫の影に染まって行く。 肥
溜桶があった。鼬の死骸が燐の色に爛れて泡を冠っていた。桶杓が膿んだ襤褸の浮島に刺....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
が獅子のように傲然とその真ん中に蹲っているだけであった。ただ、これも大きな一つの
溜桶に透明な掘貫きの水がなみなみと溢れ、こんこんと湧き出ているのが珍らしかった。....
「豚群」より 著者:黒島伝治
町では、彼の傭主だった。 昨年、暮れのことである。 火を入れた二番口の醤油を
溜桶に汲んで大桶《おおこが》へかついでいると、事務所から給仕が健二を呼びに来た。....
「まかないの棒」より 著者:黒島伝治
油袋に入れて搾り槽で搾ること)時に諸味を汲む桃桶を持って来いと云われて見当違いな
溜桶をさげて来て皆なに笑われたりした。馴れない仕事のために、肩や腰が痛んだり、手....