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「滅亡〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

滅亡の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
婦系図」より 著者:泉鏡花
、とお詫びなさい。 そうすりゃ大概、河野家は支離滅裂、貴下のいわゆる家族主義の滅亡さ。そこで敗軍した大将だ。貴下は安東村の貞造の馬小屋へでも引込むんだ。ざっと....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
すなわち、創造)はあり得ないということ、また物質的なものである以上何物でもそれを滅亡させることは不可能であるという、我々現代の考えと全く相当する定理に到達してい....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
を敵とした貧乏国フランスには、とてもそんな金がありません。何とも仕様がない。国の滅亡に直面して、革命の意気に燃えたフランスは、とうとう民衆の反対があったのを押し....
戦争中止を望む」より 著者:伊丹万作
繁栄のためにのみ流さるべきである。現在のままでは国民の血が流れれば流れるほど国は滅亡に近づいて行くではないか。そしてもはや流すべき一滴の血もなくなったとき、光栄....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
立派な覚悟だ」浩は熱い眼頭を、拳で拭いながら返事をした。「建国二千六百年の日本が滅亡するか、それとも生きるかという重大の時機だ。私はお前の覚悟に感心をした。それ....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
告があるにもかかわらず、すべての国民はいがみ合っている。第三次世界大戦は、人類の滅亡を意味するであろう」 十一月十四日 ◯朝来より血痰ありしが、夜に入りて少々....
灰燼十万巻」より 著者:内田魯庵
目録や書籍歴史では決して得られない知識を探り得られる是等の含蓄多き貴重なる書目の滅亡は真に悲むべきであった。 Kと一緒に暫らく灰燼の中を左視右顧しつゝ悵然とし....
二十五年間の文人の社会的地位の進歩」より 著者:内田魯庵
破壊も如何なる大建設も二十五年間には優に楽々と仕遂げ得られる。一国一都市の勃興も滅亡も一人一家の功名も破滅も二十五年間には何事か成らざる事は無い。 博文館は此....
狂人日記」より 著者:井上紅梅
いれば、自分もまた食い尽されてしまう。仲間が殖えれば殖えるほど本当の人間に依って滅亡されてしまう。猟師が、狼を狩り尽すように――虫ケラ同様に」 彼等は皆陳老五....
頭髪の故事」より 著者:井上紅梅
どれほど多くの中国人がこの痛くも痒くもない髪のために苦しみを受け、災難を蒙り、滅亡したかしれん」 Nは二つの眼を※《みは》って屋根裏の梁を眺め、しばらく思い....
一利己主義者と友人との対話」より 著者:石川啄木
(間)そうそう、君は何日か短歌が滅びるとおれに言ったことがあるね。この頃その短歌滅亡論という奴が流行って来たじゃないか。 A 流行るかね。おれの読んだのは尾上柴....
北斗帖」より 著者:違星北斗
人の乞食出したが恥だ アイヌには乞食ないのが特徴だ それを出す様な世にはなったか滅亡に瀕するアイヌ民族に せめては生きよ俺の此の歌 ウタリーは何故滅び行く空想の....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
堂の提調に就任する事となった。 川島浪速の名は今では知らないものはない。満洲朝滅亡後北京の舞台を去って帰朝し、近年浅間の山荘に雌伏して静かに形勢を観望している....
二葉亭追録」より 著者:内田魯庵
、さしたる衝突もないのに僚友の引留むるを振払って帰朝してしまった。川島は満洲朝の滅亡と共に雄図|蹉※し、近くは直隷軍の惨敗の結果が宣統帝の尊号|褫奪宮城明渡しと....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
である。しかし戦争はもっと残酷なものだった。戦闘員たると否とにかかわらずすべてを滅亡させる。私の住んでいた深川の清砂アパートは二十年三月十日の空襲で全焼し、私は....