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滅尽
「滅尽〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
滅尽の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
領より大友氏勃興せるがごとし。しかるに、今むやみに合祀を励行し、その跡を大急ぎに
滅尽し、古蹟、古文書、什宝、ややもすれば精査を経ずに散佚亡失するようでは、わが邦....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
取った古エジプトの画で、オシリス神の像を毀《こわ》した者を大蛇ケチが猛火を吐いて
滅尽するところだが、蛇が横に波曲すればこそ行き得ると知った人も、横に波動するを横....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
、大※稚《だいかんち》を鳴らし大法螺《おおぼら》を吹く音を聞いて、大迦葉すなわち
滅尽定《めつじんじょう》より覚《さ》め、衣服を斉整して長跪《ちょうき》合掌し、釈....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
世であることを、強く感じている。 国民に雄大な気象が欠けており、閑雅なる風趣を
滅尽しようとしている。他の大を成し、長をあげるというような、大人らしい意気は地を....
「雪の宿り」より 著者:神西清
金帛の類を求めているのでございましょう。……こうしてさしもの桃華文庫もあわれ儚く
滅尽いたしたのでございます。残りましたお文櫃はそれでも百余合ほどございましたが、....
「触覚の世界」より 著者:高村光太郎
いものはない。してみれば万物は常にその微分子を放散させているのである。自ら形骸を
滅尽しつつあるのである。
滅尽の度の早いのが香料だというだけである。微分子があまり....
「太陽系統の滅亡」より 著者:木村小舟
のである、太陽の滅亡! と同時に、全地球上の人類は、我住所の絶滅、我あらゆる者の
滅尽を連想して、如何に彼らは、多大の恐怖と、悲嘆とに陥ったであろうか、神経の過敏....
「親鸞」より 著者:三木清
の五百年には、大迦葉らの七賢聖僧、次第に正法をたもちて滅せず、五百年ののち、正法
滅尽せんと。六百年にいたりて、九十五種の外道きほひおこらん。馬鳴、世にいでて、も....
「『偶像再興』序言」より 著者:和辻哲郎
近代の偶像破壊者は「人間の頭」によって造られた神を排斥する。しかしパウロが偶像を
滅尽し得なかったように、近代の偶像破壊者もまた神を
滅尽することはできない。「神は....
「三国志」より 著者:吉川英治
に誘い、味方を不敗の地に拠らせ、而して、計をうごかし、変を以て、これを充分に捕捉
滅尽する。 ここに孔明の根本作戦があるものと観破した。 そう考えてくると、渭....