滅罪[語句情報] »
滅罪
「滅罪〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
滅罪の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
が一生の戒めにするつもりで、袂に入れて帰りました」 このときの教重は確かに懺悔
滅罪の人であった。小判と共に二朱銀も戻した積りであったが、寺へ帰ってみると、五個....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
明最勝王経』を写し毎塔各一部を置かしめ、また毎国金光明四天王護国寺に二十僧、法華
滅罪の寺に十尼を置き、その僧尼毎月八日必ず『最勝王経』を転読して月半に至らしむと....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
にしても、このごろのお松の心では、犠牲が感謝であり、奉仕がよろこびであり、忍辱が
滅罪であることの安立が、それとはなしに積まれているようであります。 与八として....
「源氏物語」より 著者:紫式部
仏の僧の数を増させることなども命じたのであった。自殺者の罪の重いことを考えてその
滅罪の方法も大将はとりたい、七日七日に経巻と仏像の供養をすることなども言い置いて....
「『新新訳源氏物語』あとがき」より 著者:与謝野晶子
のを書いて渡した私の成長を疑わなかったのである。いよいよ本が出るようになって私は
滅罪の方法の許された神仏に合掌した。 私は源氏物語を前後二人の作者の手になった....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
呪わしい夢魔におそわれることで、貧しい村の司祭として終日自分の乱行を懺悔し、また
滅罪の苦行をしている有様を夢みるのでした。 いつも彼女と一緒にいるために安心し....
「河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
屋へ担ぎあげて無礼をした、――三年と経たず六人とも、ばたばたと死んだために、懺悔
滅罪抜苦功徳のためとして、小さな石地蔵が六体、……ちょうど、義経の――北国|落の....
「古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
ずまた天平の面影が、想像の額縁のなかにもりあがってきた。 法華寺、詳しくは法華
滅罪之寺は大倭の国分尼寺で、光明皇后の熱信から生まれたものらしい。天平十三年に詔....