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滅茶滅茶
「滅茶滅茶〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
滅茶滅茶の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「路上」より 著者:芥川竜之介
所が、まあ精々十種類くらいしかないんだからな。嘘だと思ったら、二年でも三年でも、
滅茶滅茶に道楽をして見るが好《い》い。すぐに女の種類が尽きて、面白くも何ともなく....
「たね子の憂鬱」より 著者:芥川竜之介
た。
「いいえ、轢かれてしまってからも、夢の中ではちゃんと生きているの。ただ体は
滅茶滅茶《めちゃめちゃ》になって眉毛だけ線路に残っているのだけれども、……やっぱ....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
なくその時計を手づかみにした。そのために、折角大事な指紋がついて居りながらそれを
滅茶滅茶にしてしまったのだった。探偵小説作家を自任して居りながら、なんという迂濶....
「省線電車の射撃手」より 著者:海野十三
飛びこんだ。 「呀ッ」 一同はその場に立ちすくんだ。 真正面の大きい窓硝子が
滅茶滅茶に壊れて、ポッカリ異様な大孔が出来、鉄格子が肋骨のように露出していた。そ....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
れたり、米軍の爆弾が抉りとっていった大孔の底に転がりおとされたりして、車も人も、
滅茶滅茶になった。 避難民の頭上には、姿は見えないが、絶えず、飛行機のプロペラ....
「赤外線男」より 著者:海野十三
だと思います。……ああ、年齢ですか。それがどうも明瞭でありませぬ。何しろ、顔面を
滅茶滅茶にやられてしまったものですからネ。しかし着物の柄や、四肢の発達ぶりから考....
「三人の双生児」より 著者:海野十三
、それに妾が寝室へ曲馬団崩れの若い男を引入れたことが世間に曝露しては、妾の生活は
滅茶滅茶になることがハッキリ分っていた。それは自分を墓穴に埋めるに等しかった。ど....
「鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
とる。おまけに博士をあんなに生ける屍《しかばね》にしてしまって。……わしの計画は
滅茶滅茶《めちゃめちゃ》じゃないか」 「博士は外出時に変装するということを貴方が....
「大脳手術」より 著者:海野十三
これは痛い言葉だった。私は終日不愉快であった。鳴海の奴は、私の熱愛していた偶像を
滅茶滅茶に壊してしまったのだ。私はそれ以来一層不機嫌に駆りたてられた。こうなれば....
「地球要塞」より 著者:海野十三
れから鬼塚元帥との連絡が、ぱったり杜絶《とだ》えてしまったのである。なにもかも、
滅茶滅茶である。しかも、クロクロ島を沈没させ、私を捕虜にしようとした憎むべき無礼....
「崩れる鬼影」より 著者:海野十三
た顔を近づけました。「やっと下火になりました。その代り、小田原の町は御覧のとおり
滅茶滅茶です」 「二人の怪人というのはどうした」 「決死隊が追跡中です。小田原駅....
「空襲下の日本」より 著者:海野十三
の運命が決っている頃だろうが、きっと陸奥や長門は、ウエストバージニアやコロラドを
滅茶滅茶にやっつけているだろうと思うよ」 「軍艦はやっつけても飛行機だけは、航空....
「雷」より 著者:海野十三
の爪弾きの松吉を莫迦に信用しているらしいが、今に松吉の悪心に引懸って、財産も何も
滅茶滅茶にされちまうぞ」 「瀬下の嫁ッ子は、どう考えているかなア」 「ああ、お里....
「人造人間事件」より 著者:海野十三
駄目ですわ。あの人の頭は石榴のように割れているんですもの」 「石榴というと」 「
滅茶滅茶になって、真赤なんです。トマトを石で潰したように……」 「おおそれは大変....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
場所に立ったままで、手もそのままではあったが、ガラス管は飛び散り、ガラスの覆面も
滅茶滅茶に壊われてしまっておった。 またある日、このガスを空気ポンプで抽くと、....