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滑石
「滑石〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
滑石の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「雪後」より 著者:梶井基次郎
る有様を信子が話していたが、その切り通し坂はその傾斜の地続きになっていた。そこは
滑石を塗ったように気味悪く光っていた。 バサバサと凍った雪を踏んで、月光のなか....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
行われていた。 その部屋は二つにわかれていた。 まず前房から説明すると、床が
滑石で張り詰められてあり、その天井が非常に高いのが何より目立つ特色で、後房に通ず....
「ビジテリアン大祭」より 著者:宮沢賢治
たわらなる草花は或《あるい》は赤く或は白い。金剛石《こんごうせき》は硬《かた》く
滑石《かっせき》は軟《やわ》らかである。牧場は緑に海は青い。その牧場にはうるわし....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
は住民は蜘蛛を食って生きており5)、そして時には、飢の欲求を鎮めるために、大きな
滑石を食うまでに至るのである6)。 1) Missionary Voy. A....
「生死卍巴」より 著者:国枝史郎
た女房のお菊が、隣の部屋へ行こうとして、サラサラと足を運んだ時に、緋縮緬を纏った
滑石のような脛が、裾からこぼれて見えたからである。 「ホー」とそこで溜息をしたが....
「血ぬられた懐刀」より 著者:国枝史郎
うして異国じみていることよ! 部屋の一所に浴槽があって、淡黄色の清らかな湯が、
滑石の浴槽の縁をあふれて、床へダブダブとこぼれている。その傍らの壁の高所に、銀製....
「日本の伝説」より 著者:柳田国男
落人になって来ていたということも、この辺ではよく聞く話なのであります。 肥後の
滑石村には、
滑石という青黒い色の岩が、もとは入り海の水の底に見えておりましたが、....