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滝の糸
「滝の糸〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
滝の糸の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「風流仏」より 著者:幸田露伴
井の下、赤くはなりてもまだ破れぬ畳の上に坐し、去歳の春すが漏したるか怪しき汚染は
滝の糸を乱して画襖の李白の頭に濺げど、たて付よければ身の毛|立程の寒さを透間に喞....
「古狢」より 著者:泉鏡花
つ、枝は八方へ、座敷の、どの窓も、廂も、蔽うばかり見事に靡いている。月には翡翠の
滝の糸、雪には玉の簾を聯ねよう。 それと、戸前が松原で、抽でた古木もないが、ほ....
「吹雪のユンクフラウ」より 著者:野上豊一郎
安を感じていたが、不安は失望に変って来だした。 雲煙が谷間の向側のばかに細長い
滝の糸の懸かってる山の頭を隠して静かに動いている。その先の峡にも、またその先にも....