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滞欧
「滞欧〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
滞欧の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「映画時代」より 著者:寺田寅彦
めて幻燈を見たときほどには驚かなかったようである。 明治四十一年から三年までの
滞欧中には、だれもと同様によく活動を見たものである。当時ベルリンではこれを俗にキ....
「めでたき風景」より 著者:小出楢重
いるというとなおさら怒るし、まったく厄介なものである。 私は今となって私の短い
滞欧中のことを考えると、私は日本を出てから日本へ帰るまで殆ど狐か天狗にでもつまま....
「大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
の拡大され来たったことも目立つところのことである。 それから今年は有島生馬氏の
滞欧作品と津田青楓氏の特別出品があり、その他川口軌外、福沢一郎両氏等の近代フラン....
「郷土的味覚」より 著者:寺田寅彦
事さえ都会の子供等は夢にも知らないのである。考えてみると可哀相なような気がする。
滞欧中のある冬にイタリアへ遊びに行った。ローマの大学を訪ねたとき、物理学教室の入....
「夏」より 著者:寺田寅彦
へ行って水ごりをとった。それでも、あるいはそのおかげで、からだに別条はなかった。
滞欧中の夏はついに暑さというものを覚えなかったが、アメリカへ渡っていわゆる「熱波....
「九条武子」より 著者:長谷川時雨
ないとはいえまい。 また、それでなければ、新婚三月の新夫人をかえしてしまって、
滞欧十年、子までなさせて、そこの水に親しんではいられないはずだ。 三年たった。....