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「漂母〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

漂母の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
虞美人草」より 著者:夏目漱石
た。恩は昔受けても今受けても恩である。恩を忘れるような不人情な詩人ではない。一飯漂母《いっぱんひょうぼ》を徳とすと云う故事を孤堂先生から教わった事さえある。先生....
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
いた糸七が、 「何だ、中味は芋※殻か、下手な飜訳みたいだね。」 「そういうなよ、漂母の餐だよ。婆やの里から来たんだよ。」 「それだから焼芋を主張したのに、ほぐし....
郷愁の詩人 与謝蕪村」より 著者:萩原朔太郎
《ぜんぼう》が、目に見えるように浮《うか》んで来る俳句である。 玉|霰《あられ》漂母《ひょうぼ》が鍋《なべ》を乱れうつ 漂母《ひょうぼ》は洗濯|婆《ばば》のこ....
申訳」より 著者:永井荷風
ねて、之を拒絶した。商人から饗応を受けることは昔より廉潔の士の好まざる所である。漂母《ひょうぼ》が一飯の恵と雖一たび之を受ければ恩義を担うことになるからである。....