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演技
「演技〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
演技の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「演技指導論草案」より 著者:伊丹万作
○
演技指導という言葉はわずかにこの仕事の一面を表出したにすぎない。この仕事の真相は....
「映画と癩の問題」より 著者:伊丹万作
落ちなく描かれ、悲劇的なシチュエイションが十分に用意され、さてそのうえで悲劇的な
演技が始ってこそ初めて客の涙を要求することができるのであるが、この映画においては....
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
赤星ジュリアは喜歌劇に出演中だったが、彼女の持ち役である南海の女神はその途中で
演技が済み、あとは終幕が開くので彼女を除く一座は総出の形となって、ひとりジュリア....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
、その曲折紛糾奇異を超絶した状況から推しても、しだいに、伸子の失神を犯人の曲芸的
演技とする点に綜合されてゆくけれども、しかし、公平な論断を下すなれば、依然として....
「ルバイヤート」より 著者:小川亮作
れらは人形で人形使いは天さ。 それは比喩ではなくて現実なんだ。 この席で一くさり
演技をすませば、 一つずつ無の手筥に入れられるのさ。 51 われらの後にも世....
「恐竜島」より 著者:海野十三
けいやくしましょう。十分映画効果のあるように、はでにばたばたやって下されば、その
演技に対して僕は二百五十ドルをあんたにお支払いいたしましょう。どうです、すばらし....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
で描いたらしい濃い眉と、紅を眼縁にぼかしたらしい美しい眼とを絶えず働かせながら、
演技中にも多数の見物にむかって頻りに卑しい媚を売っている。それがたまらなく面白い....
「私の活動写真傍観史」より 著者:伊丹万作
の白ばら」をこの間に見た。中でも「罪と罰」をやつたヴィクトル・クマラとかいう人の
演技はいまだに強い印象を残している。やはりそのころ池袋の平和館へ何かむしかえしの....
「人魚謎お岩殺し」より 著者:小栗虫太郎
。舞台は、上手障子内に蚊帳を吊り、六枚屏風を立てて、一体の作りが浪人|住居の体。
演技はすでに幕切れに近かった。 お岩 ヤヤ着物の色合、つむりの様子。こりゃ、こ....
「雑文的雑文」より 著者:伊丹万作
面に立たされる。そしてたちまちのうちにあわれはかなくのびてしまう。たとえば俳優の
演技にしてもそれ自身独立した評価をくだされるというようなことは近ごろはほとんどな....
「戦争責任者の問題」より 著者:伊丹万作
味に扱つている人間を見ると、彼らは眉を逆立てて憤慨するか、ないしは、眉を逆立てる
演技をして見せることによつて、自分の立場の保鞏につとめていたのであろう。 少な....
「オフェリヤ殺し」より 著者:小栗虫太郎
だと罵るのであった。 が、訝かしい事には、誰一人として、主役を買って出た、彼の
演技に触れるものはなかったのである。所が、次の話題に持ち出されたのは、いまの幕に....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
「ダンナハイケナイ」の劇を見物したが、それは全くイケナイものであった。狂言といい
演技といい、俗受け専門、場当たり専門、実にお話にもならないもので、わたしは苦々し....
「古事記」より 著者:太安万侶
シの木のほとりに臼を作つて、その臼でお酒を造つて、その酒を獻つた時に、口鼓を撃ち
演技をして歌つた歌、 カシの木の原に横の廣い臼を作り その臼に釀《かも》したお....
「ベートーヴェンの生涯」より 著者:ヴェーゲラーフランツ・ゲルハルト
この奇妙な聾の状態について君に判らせるための一つの例をいってみるなら、劇場で
演技者たちの言葉を聴き取ることができるためには僕はオーケストラの座席のすぐ脇にい....